午前中は耳鼻科。
午後は単著の冒頭章(「はしがき―本書の主題・分析方法・構成」)の執筆に専念する。荒くて冗長な文章なので、これから幾度となく加筆修正する必要があるけれども、一応、書くべき内容はすべて書き込んでみた。
五千字足らずの文章だが、ここまで書くのに2年半かかった。長かった。当初のプランでは、章構成のいびつさにどうしても納得がゆかず、どうすれば読み手に「そう、そう」とうなずいてもらえるようなきれいな章構成になるのか、ずっと考え続けていた。本論が始まる前に通史的概論を新しく置くこと、初期バーク(『自然社会の擁護』『カトリック教徒刑罰法論』)の政治思想の研究と初期マルサス(『人口論』初版)の経済思想の研究が章構成において同じ位置を占めるように工夫することで、初期バーク研究の章の据わりがよくなった。フランス革命期のイギリス経済思想の研究書であるだけに、以前に考えていた章構成では初期バーク研究だけが(フランス革命と関係ないために)浮いてしまっていて、いっそのこと削除したいくらいだった。
これで章構成はほぼ定まった。新しい章が必要となったり、削除すべき章が出てきたりするような、大幅な変更は今後ないだろう。いちばん大きな山を越えたかな。
ここ数年、I塚さん、Y中さん、H郷さん、F田さん、K島さん、K峯さん、ERGさんら、同世代の研究者の単著が続々と公刊されている。置いていかれないよう、しっかりとついてゆかなくちゃ。
ダンベル2セット。