Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

近代経済学史研究会@尾道市立大学

尾道の坂


昨日・今日と尾道市立大学で開催される近代経済学史研究会(現代経済思想研究会との共催)に参加した。T中ゼミの後輩・HYS君が昨年4月から勤務しており、彼にとことんお世話になった2日間であった。参加者数も20名を超える盛況ぶり。

尾道と聞いて僕が真っ先に連想するのは、「尾道三部作」として知られる大林宣彦監督の映画だ。そして、スクリーンに映し出された坂の多い街並み。

少し早目に現地入りしたので、研究会開催まで3時間ほど観光の時間があった。宿泊ホテルのフロントに尋ねて、いちばん有名らしい千光寺に参ることにする。「これでもか!」と続く坂道をアップダウンしながら、いくつかの古寺を巡って、日ごろの運動不足解消に努める。

そのうちに千光寺山ロープウェイの長江口駅に到着。3分ほど乗車して千光寺山頂駅へ。まず、展望台のレストランにて昼食。尾道丼(牡蠣蛸丼)を味わう。蛸が特においしかった。

それから千光寺へ参る。10分ほどの下山がけっこう膝にこたえる。良い運動になったが。「口コミで選ぶ!行って良かった日本の展望スポット2014」の第5位に選ばれたとのこと。確かに納得。千光寺公園の展望台より眺めがいいかも。

下手くそな俳句を一句よんで投稿する。「鐘に蝉 映写機の音 千光寺」

いざ、尾道市立大学へ。メニューは以下の2冊の本の合評会。

マルサス・ミル・マーシャル―人間と富との経済思想

マルサス・ミル・マーシャル―人間と富との経済思想

ハイエクを読む

ハイエクを読む

昨日の午後に前者が、今日の午前に後者が合評された。僕は後者に分担執筆者として参加している。前者も自分の専門にきわめて近い必読本である。若手が多く参加していたこともあり、できるだけ発言の機会を譲る(求められて発言する)ことを心掛けていたので、この点でややフラストレーションがたまった(前者のY沢論文からは非常に多くのことを学ばせてもらったので、いろいろコメントしたかった)が、もう46歳なのだし、発言を控えることにも慣れなきゃならないな。

まじめな(?)研究会を終えて、昼食は「尾道ラーメン たに」。帰りの新幹線まで少し時間があったので、尾道水道のクルーズを楽しんでかき氷を味わってから(好天に恵まれとても暑かったのだ)、帰路につく。かつて(尾道の隣りの市である)福山市に住んでいたH松君のすぐれたナビゲーションのおかげで、とても効率よく時間を過ごせた。

18時半前に京都の自宅に到着。娘のお風呂に間に合わせることができた。