Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

講義とゼミとの相乗効果

1限、経済学説史。3限、13期(3回生)ゼミ。5限、人権特講。昨日と同様に3コマだが、今日はそのうち2コマが講義。声量を下げて(=マイクのヴォリュームを上げて)、喉へのダメージの軽減に努めるようにしたが、それでもさすがに昨日よりはダメージが大きく、1限終了後、しばらく声が出しにくかった。まめに水分を摂取して喉を潤すようにし、2限と4限は喉の休息に専念したので、5限終了後も声はかれなかった。なかなか厳しいここ数週間だったが、最大の山を越えることができたようだ。

人権特講は今年の初めにシラバスを書いた時に頭の中にあったものとはかなり違った内容になっている。予習の過程で「これを教えたい、あれも教えたい」とイマジネーションが膨らんだ結果だ。もちろんこれは嬉しい誤算である。このたび「女性の権利」をテーマとして講義するために、J・S・ミルの『女性の解放』をじっくりと読む機会を得られたし、古典の現代的意義を考えるにあたって、長時間労働保育所不足の問題を直視することになった。社会問題を解決するビジネスとしての「ソーシャル・ビジネス」にまで話が及び、13期ゼミの学習内容とも重なった。ゼミとの相乗効果が大きいと想定される。

次回から人権特講は「外国人の権利」がテーマ。自分の講義にハンナ・アーレントを登場させるのは、2001年以来、何と13年ぶりである。