嬉しいことに、父(2003年12月に61歳で他界)が久々に夢に登場してくれた。おそらく東京だと思うのだが、薄暗い小さな居酒屋で二人だけで飲んでいる(他の客はいない)。現実の世界では母はまだ元気なのだが、夢の中では母は亡くなっている。父とどんな会話をしたのか、細部までは覚えていないが、おそらく母の想い出話をしながら、瓶ビールとともに刺身の盛り合わせを食べた。一切れ一切れがかなり大きい、立派な盛り合わせだった。*1お勘定の際に父がお金を持ち合わせていなくて、「すまん。これで今日は勘弁しておいてくれ」と何やら近所の商店街の割引券のようなものを僕にくれた。ただ、僕はその近所に住んでいないので(なぜか父は東京でひとり暮らししているという設定)、その割引券は僕から店主にあげた。食事代は締めて1,110円。あれ? どう考えても二人分の金額ではない。ひょっとして僕は一人で飲んでいたのかな(父は幽霊)? まるで山田太一の『異人たちの夏』のような不思議な結末の夢であった。