Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

入居(シドニー2日目)

今日の晩ご飯


さすがに昨晩は爆睡。目覚めたらもう8時半だった。

10時にホテルをチェックアウトする。家主のGarethさんとの待ち合わせ時刻は19時なので、それまで時間を潰さねばならない。荷物をホテルのフロントに預けて、土地勘を養うべく、辺りを歩き回ってみることにした。

宿泊ホテルのすぐ目の前にシドニー工科大学(UTS)の近代的なビルが立ち並んでいる。最初はこの大学のお世話になる予定で準備を進めていたが、大学側の事情でそれがかなわなくなり、受入先をシドニー大学に変更した。

UTSから10〜15分ほど歩くと、シドニー大学の広大なキャンパスが目に飛び込んでくる。古い建物と新しい建物が混在しているが、それが独特の個性を醸し出している。緑がとても多い。

これが僕の所属する経済学部の建物。

シドニー大学のキャンパス内を小一時間ほどぶらついた後、住処の周辺を探ってみることに。方角を間違えて30分くらいかかってしまったが(南半球なので昼間に太陽が見える方角は南でなく北なのだ!)は、本来であれば「シドニー大学〜住処」は15分くらいで歩ける距離である。

ここがシドニーの住処。このマンションの2階の一室を間借りする。閑静な住宅街の一角にあり、緑も多い。

問題はここから研究室のあるAustralian Technology Park(ATP)までの道のりである。結論から書くと、とても毎日歩ける道のりではなかった。道の蛇行と起伏が相当に激しく、さらに途中に鉄道の線路がある関係で迂回を強いられるため、1時間かかっても着かなかった。さすがにへとへとになった。経済学部の建物の中に研究室をいただけたならば徒歩で通えたのだが、さすがに文句は言えない。

この建物(Biochemical Building)の2階(日本で言うところの3階)に研究室をいただけると聞いている。

ここからRedfern Station, Central Stationを経由して、ホテルに戻ったのが17時。途中で昼食休憩をはさみつつも、7時間近く歩き続けたことになる。

Central Stationからタクシーに乗って、再びGarethさんのお宅へ。無事に会うことができ、部屋に通される。Garethさんは契約のメールを交わしていた時に想像していた通りの親切なお方で、これ以上何も望みようのない家主である。研究室までの通勤ルートの問題も、相談したら一瞬で解決した。バスに安く乗る方法を教えていただけた。近所のスーパーまで買い物につきあってくださり、食材・メーカーの良し悪しに関する有益な情報を教えてくれた。

住処と言っても完全な間借りなので、自室に入ればプライバシーは確保されるものの、キッチンやシャワーは共同である。家主は僕の都合を最大限優先してくれるものの、調整が必要で、いきなり長時間の英会話で脳みそがかなり疲弊した。でも家主がものすごく良い方なので、間借りのゆえのストレスはあまりない。オーストラリアには家財道具付の貸家がほとんどない。5か月弱の滞在のためにそれらをすべて一からそろえて最後に売るのは非現実的なので間借りになるのだが、例えば食器を洗う時にこのブラシは何用とかその家なりのルールがあるので、それはきちんと覚えて守らねばならない。

環境の変化のとても大きい一日で、心身ともにかなり疲れていたので、晩ご飯は超簡単にすませた。シリアル、食パン、ハムである。これで十分であった。

何はともあれ、シドニーでの新しい生活がようやく本格的にスタートした。