昨年4月から続けてきた新居探し(賃貸→持ち家)だが、ようやく終焉を迎えられそうだ。数えきれないほどの物件を広告でチェックし、コンタクトをとった不動産屋は10近く、内見した物件は20近くになるが、なかなか「これだ!」という物件に出会えなかった。しかし、限られた予算の範囲内で自分たちの希望をすべて満たしてくれる物件が存在するはずもなく、この1年4か月の間に自分たちの希望に優先順位をつけられたことで、ようやく決心するにいたった。
現在住んでいる中京区・四条烏丸界隈で自分たちの希望するような物件が存在しないことがほぼ確実視されたので、このエリアで物件を探すことを諦めた。とはいえ、土地勘がなく知り合いもいないエリアに住むのは僕も妻も避けたい気持ちが強かったので、以前に暮らしていた出町柳(吉田)界隈を次の希望エリアに定めて、物件を探してみた。すると、何とか手の届きそうな価格で土地が売りに出されており、そこに家を建てれば、自分たちの要望のかなりの部分が満たされることがわかった。妻は現在住んでいるエリアをたいそう気に入っており、できるだけその希望を叶えてあげたかったが、無い袖は振れない。それを妻もわかってくれた。また、今回の新居探しの目的は何よりも娘と息子の将来のためなので(現在住んでいる賃貸マンションは四人家族には手狭で、子どもたちに自分の部屋を与えてやれない)、学区の問題も含めてそうした問題がほぼクリアできる物件であることがいちばんの決め手になった。また、地蔵盆などの地域の行事が健在であることも魅力だった。娘はあと1年半で小学校に入学するので、入学後の転校を避けようとすると、それまでに新居を決める必要があり、時間との戦いだったが、何とか間に合いそうだ。
多くの偶然が重なり、学生時代から住み慣れたエリア(居住歴20年以上)に戻ることになりそうだ。しかも、今回は賃貸(一時的)でなく持ち家(半永久的)で。僕の人生の思い出がたっぷりつまった鴨川の河川敷で、子どもたちと一緒に遊べる日を(子どもたちが生まれる前から)ぼんやり夢見ていたが、どうやらその夢がかないそうである。素直に、うれしい。もちろん、家はたいていの人にとって人生で最も高額な買い物であり、これから巨額の住宅ローンを背負って生きていくことになる。定年まで健康で働き続ければ返せるはずの金額とはいえ、健康はただでは手に入らない。これまで以上に体調管理に気を付けなければという思いを強くしている。
今日は一日の大半を不動産屋との話し合いに費やした。おおむね合意。これから1〜2週間のうちに正式な契約を交わす。夜は家族四人で近所の高倉小学校で開催された花火イベントへ。