Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

『ロシヤ語四週間』読了

『ロシヤ語四週間』(全366ページ)読了。2巡目なのだが、1巡目は練習問題の大半を実際に解かずに解説を読み流しただけなので、実質的には1巡目のようなもの。2022年5月29日に読み始めたので、通読に5か月と9日かかったことになる。旧ソ連時代に書かれた超硬派な自学自習用参考書だが、文法の解説の精緻さでは本書の右に出るものはないだろう。終盤になると練習問題にトルストイやチェーホフの文章が登場し。教養主義の極致とも言えるが、実用的なテキストよりもこちらのほうが自分の肌に合っている(今の若い人には見向きもされないだろうけれど)。これを四週間で読みこなせる学習者はほとんどいないだろう。長かった。難しかった。そして疲れた。でも何だか伊藤和夫の『英文解釈教室』や原仙作の『英文標準問題精講』で大学受験英語を勉強していた35年前の自分を思い出してしまった。参考書としての感触(硬派さ)が似ているもので。

大学から自宅への帰路、堺筋線北浜駅のホームから改札まで無意識のうちに階段を使って移動していて、我ながら驚いた。今年4~6月などは階段を使っての移動が息切れのひどさゆえほとんどできず、始終エレベーターかエスカレーターを探していた。投薬治療を開始して7か月半。肺機能が回復軌道に乗りつつあることを実感する。本当にうれしい。もちろん油断はまだ禁物、無理はできないけれど、大きな一歩を踏み出した。

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