Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

梅小路公園でフリスビー

今日と明日は大学入試センター試験。本務校での業務負担の重さを斟酌されて、僕は両日とも非番だが、一昨日の日記にも書いたwithdrawのおかげで、純然たる休みにすることができた。*1これは本当に正解だったように思う。プレッシャーから解放されたおかげなのか、昨夜は睡眠の質が最近では特に良く、睡眠時間が十分だったこともあって、今朝は昨日までの疲労困憊が嘘のように気持ちの良い目覚めだった。

子どもたちを梅小路公園へ連れて行き遊ばせる。今日は広場がイベントで使用されていなかったので、遊具だけでなくフリスビーでも遊べた。好天に恵まれ、子どもたちも超ごきげん。それを見て僕の心も洗われる。

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四条寺町の駄菓子屋に寄って帰宅。

とことんリフレッシュできた。とても良い休日であった。

【5447】

*1:もしwithdrawしていなければ、今日も明日も朝から晩まで研究室に缶詰で執筆に集中しなければならないところだった。それでも締切までに完成するかどうかわからないし、そもそもそのまま月曜日に授業など体力的に無理である。

英語演習最終回&阪神大震災から25年

2限、大学院。3・4限、大学院。5限、英語演習。

英語演習(正式名称は「経済学特別演習:GoLD Program Advanced」)は半期の授業の最終回ということで、受講生全員にこれまで扱ってきたトピックのうちのいずれか1つについての2分間のプレゼンテーションを行ってもらい、留学生TAからのfeedbackをもらった。

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最後に、practiceを何よりも重んじたわが人生の師・故Neil Peartの言葉を受講生に贈って、半期の授業を締めくくった。

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授業開始当初と比べると、どの受講生にも英語でのプレゼンテーション能力の長足の進歩が確認できた。僕にとっては、膨大な準備(予習時間)を要するなど苦労は多かったものの、新たに得られた知見も多く、とてもやりがいの大きな授業であった。

正直に書くと、担当が決まった当初は不安でいっぱいであった。と言うのも、僕は正規の教育課程を日本国内でしか受けたことがなく、英語については完全に「40歳(を過ぎてから)の手習い」だったからである。この科目の過去の担当者Gさん、Kさん、Sさんはいずれも海外の大学院で学び学位を修得された優秀な方である。「果たして自分に務まるのか・・・」 そのプレッシャーは僕の想像をはるかに上回るものであったが、何とか無事に半期を走り切ることができた今は、安堵感でいっぱいである。

今日は阪神大震災からちょうど25年目の日にあたる。その日が修士論文の提出日であり、母の実家がほぼ全壊したこともあって、様々な思いが去来する。この大震災で亡くなった僕の学生(京大経済学部)時代の同級生(1回生のクラスが同じ)で中国からの留学生だった伍鳴さんのことを久しぶりに思い出した。本当に優秀で容姿も端麗な方だった。訛りのない完璧な日本語を話していたことが特に強く印象に残っている。最初のクラスコンパの後、出町柳の鴨川デルタでお話ししたっけ。卒業後は丸紅に勤務されたと記憶している。もし今もご存命であったなら、世界をまたにかけて大活躍されていたことだろう。

あれから25年。自分の今の英語力は、あの頃の彼女の日本語力の足もとにも及ばない。「少年老い易く学成り難し」と今さら嘆いても仕方がない。鈍才は鈍才らしく生きるべし。これからもわが人生においてはただただpracticeあるのみである。

【7082】

Withdrawal of my submission

5限の経済学説史は最終回。半期のまとめ&質問受付。それ以外の時間は明日の英語演習の準備に充てる。

来週月曜に再投稿の締切が迫っていた某海外査読誌のエディターに投稿それ自体を辞退するメールを書いて送る。ついに力尽きた。屈辱的な不戦敗。もはやどうがんばっても間に合わないし、将来的にも当分の間改訂作業に必要なまとまった時間が確保できないと判断した。休日をつぶして研究時間にあてることも、自分自身の健康と家族への負担を考えると限界に来ている。8年越しの仕事がようやくまとまりそうだったので、もう一度ゼロに戻すのはとても悔しく残念なことだが、やはり優先順位を間違えるわけにはいかない。

研究者としての自分の能力の可能性と限界を鑑みて、仕事のペースを根本的に見つめ直すべき時期が来たようだ。

【6905】

シラバス入稿

オーストラリアの大火災、Neil Peartの死去・・・悲しいことばかり続くが、日々の仕事に追われ過ぎて、悲しみに耽る余裕すらない。

3限に試験監督業務があった以外は自由に使えた一日だが、来年度担当授業のシラバス入稿作業だけで一日が終わってしまう。これだけの労力を費やしても、履修登録に際して読んでいない学生が大半なのが実態であり、労多くして実り少ない、虚しさがつのる作業である。ここ数年、こういう書類作成作業ばかりが増え、そのために本来の業務である教育・研究に割ける時間が激減している。まさしく本末転倒。どうしてこんなふうになってしまったのか。

来年度も英語演習を担当することになっている。今年度の授業を踏まえて、シラバスに若干の修正を加えた。各セッションのトピックはほぼ決まっている(privatizationなど)が、事前にバレると授業の進行上の妨げになるので、シラバスには敢えて記載しない。

  • 学部・研究科 経
  • 授業科目名 経済学特別演習(GoLD Program: Advanced)
  • 授業形態 秋
  • 単位数 2
  • 担任名 中澤信彦
  • 授業方法 / Teaching Methods 演習
  • 言語 / Language 英語(English)
  • 授業概要 / Course Description

 この授業は英語をベースとした演習形式の授業である。授業では、国内外の興味深い政治・経済・社会的トピックに関連する視覚教材を使用して、「対話型アート鑑賞(an interactive appreciation of art)」の手法に沿ってそれらのトピックへの理解を深め、英語圏からの留学生TA(ティーチング・アシスタント)4名とともに英語でのグループ・ディスカッション&プレゼンテーションの練習を行う。

 この授業は経済学部の「グローバル・リーダーシップ育成 GoLDプログラム」との連携科目であり、その修了生やこれから同プログラムに参加しようとする学生の履修を特に意識しているが、GoLDプログラムに参加しない場合でも、将来国際的なキャリアを形成したい学生には履修を強く勧めたい。

  • 到達目標 / Course Objectives

 英語によるディスカッション&プレゼンテーション能力の修得。

  • 授業計画 / Course Content

 具体的なスケジュールは下記の通りである(進捗状況により変更・調整の可能性あり)。

 第1回 授業ガイダンス(この回のみ日本語を使用)
 第2回 Session 1(この回以降は90分間英語のみ使用)
 第3回 Session 2
 第4回 Session 3
 第5回 Session 4
 第6回 Session 5
 第7回 Session 6
 第8回 Session 7
 第9回 Session 8
 第10回 Session 9
 第11回 Session 10
 第12回 Session 11
 第13回 Session 12
 第14回 Session 13
 第15回 Term-end Presentations

  • 授業時間外学習 / Expected work outside of class

 プレゼンテーションの準備を授業時間外に行う場合がある。

  • 成績評価の方法 / Grading Policies

 出席、発言、ディスカッション、プレゼンテーションによって総合的に評価する。

  • 成績評価の基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

 出席率、発言の積極性、ディスカッションへの貢献度、プレゼンテーションのレベルなどによって総合的に評価する。

  • 教科書 / Textbooks

 使用しない

  • 参考書 / References

 鈴木有紀 『教えない授業 美術館発、「正解のない問い」に挑む力の育て方』 (英治出版) 

  • 担任者への問合せ方法 / Instructor Contact

 nakazawa@kansai-u.ac.jp

  • 備考 / Other Comments

 定員:20名。応募者数が定員数を上回った際には抽選を行う可能性がある。※2019年度の履修者は17名で、抽選は行わなかった。

 受講に際しての英語力の基準は特に設定していない。重要なのは「英語を実際に使ってみよう!」というやる気である。

重要なのは「英語を実際に使ってみよう!」というやる気である・・・って、教員である自分自身がまさにそう。やる気だけで何とか半期を乗り切った。千里山での教員生活22年間で準備に最も苦労した授業だった。毎回本当に大変だった。

【6993】

悲しみの癒えないまま休日出勤

悲しみの癒えないまま休日(成人の日)出勤。結局3連休は1日休めただけ。明日・明後日締切の書類作成仕事(研究推進部関係)が山ほど残っており、明日だけでは完了不可能な気配が濃厚だったので。誰にも邪魔されず仕事に集中できて捗ったが、休日を自主返上しないと終わらないほどの量の仕事を押し付けられている現状は、やはりどこかおかしい。

【8045】

RUSH DRUMMER NEIL PEART DEAD AT 67

昨日の朝、突然飛び込んできた、あまりにもつらすぎる訃報。

この日記のタイトルにもなっているRush(Canadaのprogressive hard rock band)ドラマーNeil Peartが亡くなった。享年67歳。死因は脳腫瘍。病魔との戦いは3年半に及んだと報じられているので、2015年に演奏者としての活動を引退した後、新しい家族と安らかな時間を過ごせたのは2年にも満たないことになる。どうして神はそんな過酷な運命をNeilに与えたのか・・・。

僕がRushの音楽と初めて出会ったのは1984年。中3から高1にかけての時期だ。Albumで言うと、Grace Under Pressureである。それ以来Neilは36年間にわたる僕にとっての最上級のスーパーヒーローであり、ロックという音楽の魅力、ドラムという楽器の可能性を僕に教え続けてくれている人生の師である。なかなか来日してくれないRush(1984年が最初で最後の来日)のライヴを2004年にイギリスで体験できたのは、わが人生最高の瞬間の1つと言ってよい。1曲目が始まった途端、歓喜の涙が流れ出して止まらなかった。娘と妻をほぼ同時に失った悲劇の後の奇跡の復活劇なども含めて、彼の生き方・考え方そのものが僕の強いリスペクトの対象であり続けてきたので、正直なところ、喪失感は底知れぬレベルである。今も自分がどの程度の喪失感の中にいるのすら、わからない。訃報に接してから一夜明けた今日は、昨日の慌ただしさの反動もあって、茫然と一日を過ごしている。

36年間、僕のスーパーヒーローであり続けてくれて、本当にありがとう。あなたには感謝の気持ちしかない。

【3541】

17期生卒業論文報告会

今日は2年ぶりの開催となるゼミ生の卒論報告会(17期)。家を出る直前に訃報が届き、大きな精神的ショックを受けたが、力を振り絞って大学へ。電車の中でええ年のおっさんが涙で目を腫らしていたわけだから、さぞかし奇妙な姿に見えたことであろう。

報告会は13時半にスタート(18時前終了)。12本(18名)の論文がプレゼンテーションされた。17期生18名+18期生15名+OB/OG9名+ゼミ生のご家族・友人12名=54名が集ってくれた。

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終わり良ければすべて良し。論文の内容もプレゼンも全体として質が高く、とても良い報告会だったように思う。早出して裏方を務めてくれた3回生(18期生)が先輩の卒論をきちんと読んでコメントを用意してくれていたことで、良い報告会がいっそう引き締まった。やはり大学は学びの場。学びの最終成果としての卒業論文を公に披露して正当な評価を受けてゼミ活動を締めくくることができて、本当にうれしい。

夜はOB会。9期生MKYA君&YMMT君、10期生YKYM君と旧交を温める。

【7916】

neoliberalism & privatization

例によって忙しい金曜日。2限、大学院。昼休み、研究推進委員会。3・4限、大学院。5限、英語演習。

3本の卒論の懸賞論文応募を確認する。英語演習は今日が実質的な最終回。neoliberalism & privatizationをテーマする。もう1回授業があれば、日本の自動車産業をテーマとして話したかった(カルロス・ゴーンの話題もタイムリーなことだし)のだが、さすがに時間切れで断念。

夜はTAのGeorgeさん主催の新年会。寝不足もあって、かなり酔ってしまった。

【6249】

経済学会懸賞論文

経済学会懸賞論文の応募締切が明日に迫っている。昨年度は応募した3本(いずれも単著)すべてが入賞する(最優秀賞1本、3等1本、佳作1本)という最高の結果であったが、はたして今年度はどうなるか。今年度も3本の応募を予定しているが、例年と違うのは、単著は1本だけで、残る2本は3名の共著&4名の共著。共著の2本は昨年度のヴェリタス杯のための共同研究のupdate版である。ゼミ内予選敗退のために本番の舞台で披露できなかったが、その内容のポテンシャルの高さから、卒論へと発展させることを強く勧めた。ゼミ生たちは期待に応えてとても良い論文に仕上げてくれた。ヴェリタス杯での悔しさをリヴェンジするような結果が出て欲しい。最終チェックとアドバイスを与える。

5限の経済学説史は今日が実質的な最終回(来週もう1回あるが質問受付のみ)。1年間を通して『バーク読本』をテキスト指定してバークの経済思想について講義した。自分が編集した本ながら、学部生を相手に講義したことによって、新しい重要な発見がいくつもあった。やりがいが大きかった。

【7749】