Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

英語演習最終回&阪神大震災から25年

2限、大学院。3・4限、大学院。5限、英語演習。

英語演習(正式名称は「経済学特別演習:GoLD Program Advanced」)は半期の授業の最終回ということで、受講生全員にこれまで扱ってきたトピックのうちのいずれか1つについての2分間のプレゼンテーションを行ってもらい、留学生TAからのfeedbackをもらった。

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最後に、practiceを何よりも重んじたわが人生の師・故Neil Peartの言葉を受講生に贈って、半期の授業を締めくくった。

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授業開始当初と比べると、どの受講生にも英語でのプレゼンテーション能力の長足の進歩が確認できた。僕にとっては、膨大な準備(予習時間)を要するなど苦労は多かったものの、新たに得られた知見も多く、とてもやりがいの大きな授業であった。

正直に書くと、担当が決まった当初は不安でいっぱいであった。と言うのも、僕は正規の教育課程を日本国内でしか受けたことがなく、英語については完全に「40歳(を過ぎてから)の手習い」だったからである。この科目の過去の担当者Gさん、Kさん、Sさんはいずれも海外の大学院で学び学位を修得された優秀な方である。「果たして自分に務まるのか・・・」 そのプレッシャーは僕の想像をはるかに上回るものであったが、何とか無事に半期を走り切ることができた今は、安堵感でいっぱいである。

今日は阪神大震災からちょうど25年目の日にあたる。その日が修士論文の提出日であり、母の実家がほぼ全壊したこともあって、様々な思いが去来する。この大震災で亡くなった僕の学生(京大経済学部)時代の同級生(1回生のクラスが同じ)で中国からの留学生だった伍鳴さんのことを久しぶりに思い出した。本当に優秀で容姿も端麗な方だった。訛りのない完璧な日本語を話していたことが特に強く印象に残っている。最初のクラスコンパの後、出町柳の鴨川デルタでお話ししたっけ。卒業後は丸紅に勤務されたと記憶している。もし今もご存命であったなら、世界をまたにかけて大活躍されていたことだろう。

あれから25年。自分の今の英語力は、あの頃の彼女の日本語力の足もとにも及ばない。「少年老い易く学成り難し」と今さら嘆いても仕方がない。鈍才は鈍才らしく生きるべし。これからもわが人生においてはただただpracticeあるのみである。

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