Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

日本人学生と留学生のレポート相互添削

「気管支の調子がいまいち・・・」だなんて言っていられない。本当に仕事が山積みなのだ。

授業はないが、1限目から登校。昨日のうちに片づけられなかった基礎ゼミ(ワークショップ)のレポート添削の続きをしなければならない。睡魔と戦いながら、何とか本日5限の授業に間に合わせることができた。

2限は成績不良者のための説教部屋第3弾。ひとまず終了。

3限、6期(3回生)ゼミ。報告者はY中君&HSK君。正直に言って、やや期待外れ(失敗ではないが)。「テキストに縛られないで」と「テキストを無視して」は違う。テキストを正確に読む力のない者が「テキストに縛られない自由な議論」と言っても、それは「逃げ」にしかならない。本当に「自由な議論」なら、フロアからの質問の一つ一つを大切に拾いあげていくべきだが、報告者にその能力はなかった。最終結論も、テキストを補完するものでも、批判するものでもなく、テキストとの関連はわからないままであった。これでは議論のふりをした茶話会だな。4期生も3回生の後半までこの種の失敗を繰り返した。どこがダメだったのか、しっかり考えて欲しい。自由には義務が伴う。自由な議論に伴う義務とは何だ? 見学に来てくれた5期生4人は、長いつきあいだけに、僕の言わんとするところは即座に理解してくれた様子。2回生K崎さんは何と3回目の見学。お疲れ!

4限、経済学説史。ルソー、ハチスン、スミスの道徳理論の異同について。やや難しい内容なので、途中に5分間の休憩をはさんだが、プラスの効果を感じた。板書を増やしたせいかもしれないが、私語も減った気がする。次回の授業でも試してみたい。

5限、経済学ワークショップ。5班に分かれて課題レポート(第1回)を相互添削してもらう。まずい表現には蛍光ペンでマーキングを施しておいたが、どういう理由でマーキングされたのかについては、各班で話し合ってもらい、話し合いの結果を添削作業に反映させる。例年のことだが、留学生が混じっているグループは添削作業が盛り上がる。日本人ではまずありえないような誤用が散見されるから、日本人学生はそれがなぜ誤用なのかを留学生に説明しなけれなならない。これがけっこう難しい。日本人学生が日本語について反省する絶好の機会になる。どの班もそれなりに楽しく取り組んでくれたようで安心した。

授業終了後、6期生K村さん、N嶋さん、N野さんと次回のゼミの発表(5月31日)の打ち合わせ。公開ゼミ週間にあたるので、見学者もきっと多いはず。見学者の2回生を「さすが!」と唸らせるような報告をして欲しいなぁ。期待してまっせ。

今夜は久しぶりにたっぷり眠れる。嬉しい。この2日間の合計睡眠時間が1桁だったものだから。