Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

明治から戦後復興までを90分で

2日祭日があった関係で、後期の月曜授業は今日でまだ2回目である。今日から本格スタートと言ってよいだろう。

1限、日本経済入門。テキスト『日本の経済』の第1章「日本経済の歩み:明治から戦後復興まで」を扱う。「1940年体制」などの話をするのは楽しいが、「投資」「貯蓄」「インフラ」「平価」などの基本用語を1回生は正しく理解していないから、どうしてもそちらの説明に時間を奪われる。1回90分で「明治から戦後復興まで」をカヴァーするのは至難のわざである。2回180分くらいでも時間が余ることはないという感じ。「購買力平価説」や「供給制約/授業制約」といった理論的なトピックについては、もっとじっくり丁寧に説明したかった。「経済学に馴染ませる」「経済学を好きにさせる」のがこの授業の第一の目的なのだから。

日本の経済―歴史・現状・論点 (中公新書)

日本の経済―歴史・現状・論点 (中公新書)

2限、外書講読(ロシア語)。今日も誰も来ないので、次回から曜限を木4に動かして、ゼミ生Kさんとマン・ツー・マンで授業を行なうことにする。空き時間を利用して、5期生の卒論草稿の添削。

3限、7期(2回生)ゼミ。実質的な初回を終える。毎年のことながら、教室に漲る始動期特有の緊張感がたまらない。遠慮がちに提案される小さなアイデアの一つ一つが積み重なって、まったく違うスタイルへのゼミへと発展していく。アイデアの拾い方を誤るとやっかいなことになるから、このやり方は気が抜けなくて疲れるけれども、それ以上のワクワク感と充実感をもたらしてくれる。掲示板(BBS)の利用も今日から本格化するから、書き込みが習慣化するまで(&個人情報を書き込んだりしないよう)、こまめにチェックしなければ。ちなみに、最初のテキストにはこの本を選んだ(抜粋だが)。

4・5限、5期(4回生)ゼミ。7期と正反対のリラックス・ムードが面白い。2年以上も同じメンバーで学んできたわけだから、当然と言えば当然なのだが。今日から卒論中間報告を開始する。2年半にわたるゼミ活動もついに第4コーナーを曲がった。あとはゴールを目指して直進するのみ。

この時点ですでにフラフラ状態だが、18時から20時まで、某全学委員会の書類作成のため残業。一日もはやくこの仕事から解放されたい・・・。

帰宅後、頭を動かす気になれなくて、某ドラマを「たまたま」見てしまう。いきなり東鴨川大の時計台が大写しになって驚く。主演の一人Fの役どころは帝都大学の湯川准教授とのこと。それなのに舞台設定は東京のようで、誰一人として関西弁を話さない。東鴨川大キャンパスを映していたカメラがいきなり市ヶ谷駅前の釣堀(たぶん)へと切り替わり、何だかとても変な気分である。そもそも大学の研究室はあんなに整理整頓されていないと思うのだが。まぁ、ドラマだから、現実離れしていてあたりまえか。ドラマ自体はけっこう面白く、結局最後まで見てしまった(やっぱりテレビっ子だったのか・・・)。主演の2人(FとS)への興味は皆無であったが。

ダンベル2セット。