自宅で仕事。自著の第二章の執筆(改訂作業)を開始する。
元になる論文「エドマンド・バークの救貧思想--マルサス・初版『人口論』の時代--」(『マルサス学会年報』第7号、1997年11月)は、千里山大への就職の決め手になった、僕の人生においてとても大きな意味を持つ論文だ。第7回マルサス学会年次大会(於鈴鹿国際大学、1997年5月10日)での報告原稿を論文化したものだが、本番の一週間前になってもうまくまとめることができず(結論が導けなかった)、ギブアップ寸前まで追い詰められた。当時僕は大学院博士課程の3年(いわゆるD3)。論文の一行一行をたどるたびに、苦しかった直前のゴールデン・ウィークの記憶がありありと甦ってくる。
そういう思い出深い論文だが、さすがに11年もの歳月を経ると、内容の陳腐化は避けられない。今日の研究水準に照らすと、加筆・修正すべき箇所が非常に多く見受けられる。事実誤認もちらほら。さらに、本の一部分として体裁が合うように文体を整えなければならない。さすがに一日や二日では無理な作業だが、焦らない、焦らない。
関わっている2つの共同研究(イギリス経済学方法論史&ビジネス・エシックス)の原稿の締め切りは、それぞれ8月末(1次締切)と9月19日。執筆時間の配分も注意しなきゃ。自著に集中し過ぎても、共同研究のメンバーに迷惑をかけることになってしまう。
夜は旧友3人(T橋・M本・T村)と京都で飲む。知り合ってからの歳月を数えてみると、それぞれ27年、21年、16年。いやぁ、長いっす。絶好の気分転換になった。
ダンベル2セット。