Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

アブダクション

昨夜、寝る前に米盛裕二『アブダクション―仮説と発見の論理』をふと読み始めたら、とても面白い本で、そのまま朝方までかけて一気に読み終えてしまった。*1そのせいで寝不足となってしまい、今日は終日睡魔と闘いながらの仕事となる。

新しい文章を綴れるほどクリアな脳の状態ではなかったので単純作業の日とする。注に付されているバークとマルサスの著作からの引用ページ数を著作集のページ数に統一する。著作集に収録されていない作品(書簡など)もあって、それらの表記がやっかいだ。

バークの『フランス革命省察』については、読者の便宜を考えて、水田訳・半澤訳・中野訳のすべてのページ数を記すことにした。マルサスの『経済学原理』についても同様で、吉田訳と小林訳の両方のページ数を記すことにした。スミスの『国富論』についても水田・杉山訳と大河内訳の両方を記す。同時に何冊も机の上に広げて、本から本へと行ったり来たりで、そりゃ、たいへん。

BGMはこれ。第4期ディープ・パープル、実はかなり好きで、頻繁にかけている。僕はパープルに関してはリッチー派でなくデビカバ派。デビカバのヴォーカルが荒いけど、トミー・ボーリンのギターは切れ味抜群で聞き惚れる。彼のギターは過小評価されている気がするな。夭逝が惜しまれる。第4期のメンバーでもう一枚オリジナル・アルバムを作って欲しかったよ。

右手首に痛み。PCのキーボードの打ちすぎかも。

昼間も夜もだいぶ涼しくなってきた。明日・明後日と経済学史研究会の夏季合宿@彦根

ダンベル2セット。

*1:この本のおかげで、今までずっとモヤモヤしていた帰納と演繹の関係がスッキリした。ニュートンの「私は仮説を作らない」の言葉の解釈も腑に落ちた。今月末に締め切りを控えた方法論論文の改訂作業において大きな味方になってくれそうだ。文体も論の運びも非常に丁寧。著者はきっと非常に穏やかなお人柄なのだろう。