Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

ヒューム研究学会@岡山大学(初日)

岡山へ。のぞみを利用すると新大阪から岡山まで50分もかからない。出町柳から淀屋橋まで京阪特急を利用して50分超かかることに慣れている僕には、感動的なはやさに感じられた。

この学会にはかれこれ十余年所属していて、出席率もかなり高い(勉強になるので)のだけれど、個人で報告したことはこれまで一度もない(共同では一度だけある)。発表への意欲は高いのだけれど、何しろヒュームという思想家を学会名に掲げている学会だけあって、ヒュームと無関係の報告などありえないわけで、ヒュームの専門家でない僕には発表のネタがおのずと限定されてしまう。ヒュームとの関連に触れられるネタでなければならない。ようやくそういう類いのネタが準備できたものだから、今回報告させていただくことにした。

初日の報告は3本あって、僕の報告がトップバッター。簡単にまとめれば、「人間の権利」をめぐるバークとペインの論争は、犬塚元さんの『デイヴィッド・ヒュームの政治学』に描かれたヒューム像と関連づけることによって、論争の新しい側面が見えてくる(共和主義思想史上の位置づけが可能になる)、という話。ヒュームの専門家の方々の議論は非常に緻密で、自分の大雑把さを再認識&反省させられた。

自分の報告を終えた安心感と終電を気にしなくてよい気楽さから、懇親会では時間を忘れて様々な議論&雑談に熱中してしまう。計画している論文集の相談などもあって、気がつけば4次会*1まで居残り、ホテルのベッドで身体を横にした時には翌日の午前4時を回っていた。

*1:僕とODGさんの二人だけであったが。