Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

校正作業に集中する

学園祭


午前中は耳鼻科へ。午後から大学へ。

今日から学園祭が始まり、キャンパス内は模擬店などで賑わっているが、研究棟は静寂そのもの。単著の校正作業に集中する。

表記・訳語の不統一がひどく目立つ。表記の不統一の例を挙げると、「ボリングブルック」と「ボーリングブルック」(人名)、「ジェイムズ」と「ジェームズ」(人名)、「ブルジョワ」と「ブルジョア」、「意思」と「意志」、「非常に」と「ひじょうに」、「人々」と「人びと」、「子供」と「子ども」、「全て」と「すべて」、「初めて」と「はじめて」、「基づく」と「もとづく」など、挙げ始めるとキリがない。

もっと深刻なのは訳語の不統一のほうで、provisionsが「食糧」「食料」「穀物」と章ごとに(同一章内でも)まちまちに訳されていた。やばい、やばい。一応、「食糧」に統一した。

tradeとcommerceの訳し分けが悩ましい。traderを「商工業者」と訳した関係で、tradeを「商工業」と訳した。「交易」という訳語もありえたが、いろいろと考えた末、「商工業」にした。commercial societyに「商業社会」という訳語が定着している関係で、commerceは単に「商業」と訳した。しかし、今度は逆に、commerceに「交易」あるいは「通商」といった訳語を使いたくなってきた。こんなふうに悩んでしまうのは、tradeもcommerceも18世紀イギリスにおいては単なる「流通」を意味するのでなく、「生産を含む流通」、つまり、今日の「経済(循環)」とほぼ同義だったため、そのニュアンスを訳語の中に反映させたいわけだ。でも、難しいね。

とても冷えこんだ一日。研究室でも寒かった。さすがにエアコンをつけるのは時期的に早すぎる気がしたので、ホット・コーヒーを何杯も飲んで、頻繁に身体を内側から温める。

腹筋4セット。