Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

司書さんの素晴らしさ(シドニー59日目)

今日の昼食


昨日のブログにも書いたように、6月13日にリジェクト通知が届いた英語論文(マルサス&ペイン論)の改訂の方向性がおぼろげながら見えてきたので、改訂作業に着手することにした。

愚かにも最近になってようやく気付いたことだが、これまで議論されていないトピックを単に紹介するだけでは絶対にレフェリーの査読をパスしない。その議論をくどいくらいに自分の言葉で噛み砕き、その議論の妥当性の程度と意義を大きなスコープの中で評価しなければならない。マルサスのペイン批判に即して言えば、第一に、その批判がペインから見てどの程度妥当なものであったのか、ペインの真意をマルサスはどの程度正確に理解できていたのかを明らかにしなければならない。第二に、その分析がマルサス思想の全体像の理解にとってどのような意義を有するのかを、明らかにしなければならない。 したがって、これから新たに二章を書き足すことになる。・・・ああ、しんど。

そんなわけで、新たな文献資料が必要となり、朝からFisher Libraryへ。今日は本を借りる以外に、図書館に所蔵されていない資料を他大学の図書館から取り寄せることを初めて試みた。Fisher Libraryの司書さんはみんなものすごく有能かつ親切なので本当に助かる。研究活動をいつでも全面的にバックアップしてくれる。今日僕の相手をしてくださった司書さんは何と日本への留学歴があり(茨城と言ってたから筑波大学かな?)、日本語のほうも達者だったので、途中から会話を日本語に切り替えてもらった。

11時前に研究室に到着。19時まで、昼食休憩と15時の散歩を除いて、論文執筆に励む。かなりの高密度で作業を進めたので、研究室を出る頃にはふらふらになっていた。

昼食はSetteでLambのRogan Josh(カレーの一種)を注文したが、これは珍しく「外れ」。ぜんぜんおいしくない。夕食はほぼ毎日自炊だが、スーパーで売られている野菜一単位の量が(白菜であれセロリであれ)多いので、いったん買ってしまうと消費するのがなかなか大変である。とはいえ、新鮮なうちに食べきってしまいたいし、野菜を食べる量が足りないと体が変調を示すので、多すぎるくらいの量を毎日がんばって食べている。そんなわけで、最近は量を消費することを優先して野菜炒めの頻度が高まっている。ただ、問題は味付け。塩コショウばかりでは飽きてしまう。オーストラリアのステーキソースがあまりおいしくないので、結局2回に1回以上の割合でこれになってしまう。これを使うと何を炒めても外れないのだ。

今日もそう。オージービーフ、玉ねぎ、もやし、マッシュルームをキッコーマンの照り焼き醤油で炒めた。

これはNewtown駅前のパブ。毎晩音楽をガンガン鳴らして、かなり賑やかだ。やはりHOTELを名乗っているが、仮にここに宿泊施設があったとしても、騒がしすぎてとても寝られやしない。中国語で「〜飯店」はホテルを意味するらしいけど、オーストラリアでは「〜ホテル」は(たいていの場合)飲み屋を意味する。言葉って面白い。