Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

国際ワークショップ@龍谷大学

下記の国際ワークショップに参加して、研究報告を行った。

"Population, Poverty, and Welfare in the History of Economic Thought: An International Comparison"


日時:2016年3月18日(金)12:00-17:15
場所:龍谷大学大宮学舎 北黌(重文)1F 106教室


12:00-13:10
(1) Claudia Sunna (University of Salento) "Population and Development: An Overview"
Chair: Nanako Fujita (Nagoya City University)
Discussant: Satoshi Niimura (Okayama University)


13:20-14:30
(2) Cosimo Perrotta (University of Lecce) "Different views among early underconsumption theories"
Chair: Jou Ishii (Kanto Gakuin University)
Discussant: Gilbert Faccarello (Université Panthéon-Assas)


14:45-15:55
(3) Nobuhiko Nakazawa (Kansai University) "Reviewing the Development of Malthus's Reformist Ideas from 1803 to 1806, With Special Reference to His Criticism of Paine's Rights of Man"
Chair: Claudia Sunna (University of Salento)
Discussant: Cosimo Perrotta (University of Lecce)
Discussant on Paper: Taku Eriguchi (Seinan Gakuin University)


16:05-17:15
(4) Academic Materials held by Ryukoku University
Ryukoku Library and Ryukoku Museum


Organisers: Katsuyoshi Watarai (Waseda University), Atsushi Komine (Ryukoku University)

1月21日に学会メーリングリストから流されてきたメールに「時間に余裕があるので、報告者1名(あるいは討論者)を募集いたします。旅費および英文校閲費など、お気軽にお問い合わせください。」とあったので、ただちに手を挙げた。これをきっかけとして、これまでなかなかまとめられずにいた(≒改訂作業がうまくいかなかった)論文をこの際まとめてしまおう、と思い立ったわけだ。それからのほとんどの時間を今日の報告の準備に充てることになったが、英文校閲費の補助もあって、論文の改訂作業は自分が期待していた以上に順調に進み、報告に先んじて海外ジャーナルへ投稿するまでたどりついた。

本日の国際ワークショップそれ自体は参加者10名という小規模なものだったが、Gilbert, Cosimo, Claudiaという3名の外国人ゲストとは、先日のマルサス国際会議でもご一緒させていただき、すでに顔なじみであったので、気兼ねすることなく、たいへん密な議論ができた。自分の報告に1時間10分もの時間をもらったが、これはこれまでの自分の英語報告で最も長い。もしシドニーで在外研究に従事する以前だったなら、かくも長時間の英語でのセッションに耐えられなかったように思う。しかし、シドニーでの経験のおかげで(一度だけだが90分にわたる英語での講義も担当したので)、1時間10分のセッションを何とかこなせた。2008年7月のHETSA(初めての国際学会での研究報告)ではたった25分(報告15分、質疑10分)ですら持ちこたえられなかったわけで、それ以降の8年間に自分が(遅々たるスピードながらも)直実に成長できたことを実感して、とても嬉しい気分になったし、自信にもなった。(もちろん、まだまだ改善の余地はあるわけだが。)

がんこ寿司・高瀬川二条苑にて懇親会(19:00-21:00)。スピーチでジョークの一つくらいとばしたいのだが、相変わらずその余裕はない。英会話道はまだまだ険しい。

これで今年度最後の大仕事を終えた(はず)。