Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

Carl Sherwoodさん(ブリズベン6日目)

今日も研修2コマ。後のコマ(10:45〜12:45)で、経済学部(School of Economics)のCarl Sherwoodさんが自らの教育実践をプレゼンしてくださった。このCarlさん、実は相当なツワモノで、そのTeaching Excellenceでクイーンズランド大学から表彰されたこともある。今年の初頭には神戸大学で日本人の学部学生を対象とする集中講義を担当された。

https://economics.uq.edu.au/article/2015/12/economics-lecturer-carl-sherwood-wins-uq-teaching-excellence-award

http://www.econ.kobe-u.ac.jp/student/undergrad/pdf/Intensive/intensive201512-2.pdf

昨日までは「CLILの方法論はクイーンズランド大学では使えても(千里山大学のような)日本の大学の学生を相手に使うのは難しいのではないか」といぶかしく思っていた。しかし、神戸大学での実践の詳細を聞かせてもらって、これまでの様々な疑問や迷いがかなりの程度吹き飛んだ。授業の目的を明確に定めて、その目的に照らして何を新たに導入して何を残して何を切り捨てるのかをしっかりと見定めることがとても重要だ。たくさんのことを学ばせていただいた。

午後の研修はなかったが、たまたま14〜16時にCarlさんの担当講義(1回生向けの初級ミクロ経済学)があったので、それを聴講させてもらった。千里山でもお馴染みの大教室でのマイクとパワーポイントを用いた講義だったが、解説の後に練習問題を解かせる時間を確保して、そこでinteractiveな空気を醸成するなど、グループワークなどをやらせることが難しい状況下でも随所に細かい工夫が見られた。さすがだ。自分の講義の不自由さをマスプロ教育のせいにしてはいけないな。

講義終了後、短い時間だったが、彼と意見交換&歓談もできた。共通の知人(来週面会予定のBruce LittleboyさんはSchool of Economicsの同僚)がいたこともあり、話が弾んだ。

夜、家族とスカイプ。1年前の今頃が思い出されるが、この4月から幼稚園の通い始めて急激に語彙を増やしているため、話し方が1年前と全然違う。成長を実感する。妻の話では、身長のほうもついに1メートルを突破したようだ。

UK HET 2016の正式なプログラムがHP上にアップロードされたようだ。

http://d.hatena.ne.jp/nakcazawa/edit?date=20160819

僕の報告は9月2日(金)の11:45-12:30である。8月28日(日)の17:40に帰国(関空到着)するが、9月1日(木)の10:15には上海に向けて出発する。その間、日本(自宅)にいるのは3日だけ。慌ただしいことこの上ない。