Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

コアラ園(ブリズベン5日目)

人間慣れしすぎているカンガルー


全10回(10日)の研修の4回(4日)目。今日も8時15分から12時45分までみっちり研修を受ける。レッスンの密度が高すぎて(次々と課題を与えられてグループワーク)、さすがに息切れしてきた。レッスン中は自分が今やっていることを一息ついてふりかえる暇すらないほど忙しい。

今回の研修は本務校のFD活動の一環として企画されたものである。FD (Faculty Development)とは、大学教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取組の総称である。今回派遣された(僕を含む)教員7名が具体的に求められているのは、CLIL(Content and Language Integrated Leraning)と呼ばれる教科学習と語学(英語)学習を統合した教育手法を身につけて、帰国後、それを自分の授業で実践することである。僕の場合、経済学(経済学説史)を英語で講義して受講生に経済学学習と英語学習の一石二鳥を得られるようにすることが期待されている。CLILそれ自体はnon-nativeの学生を受講生として想定しているが、本務校では外国人留学生を対象とした授業でCLILの手法を用いてもらいたいようで、この点は僕自身もいまだに整理がつかない。

昨日あたりまではCLILの理念を概略的に学ぶことが中心だったが、今日あたりから、良い教材・悪い教材、時間配分、効果的な導入の仕方やグループワーク管理など、内容がかなり細かく具体的になってきた。

午後は研修のプログラムにもともと組み込まれているイベントで、参加者全員でクイーンズランド大学からさほど遠くないところにあるLone Pine Koala Sanctuary(コアラ園)に出かけた。コアラ園と言っても、コアラしかいないわけではなくて、コアラを中心とした中規模の動物園である。多くの動物が放し飼いで、希少動物もかなりたくさんいて、けっこう楽しめた。コアラ園だけあって、園内はコアラだらけ。ありがたみが薄れる。でも、コアラの赤ちゃんのかわいらしさは別格であった。

絶滅危惧種タスマニアンデビル。

↓愛くるしいウォンバット

↓Sheepdog Show!