午前中はかかりつけの歯医者さん(岸里玉出のM歯科)へ。2週間くらい前から歯磨きの時に右上奥のほうが軽くキューッと痛み、気になっていたのだ。虫歯の可能性もあるので、早めの治療を心がける。診察結果は虫歯でなく歯ぐきが過敏に反応していただけ。肺は弱いが歯は強いことをまたもや実証してしまった。
午後から大学へ。昨年末に『マルサス学会年報』へ投稿した拙論に対して、reviewerからminor revisionを求められたので、さっそく加筆修正を施して再投稿する。明日の授業(大学院補講)の予習。魚住昭『野中広務 差別と権力 (講談社文庫)』読了。
帰宅後、期末試験の採点を開始する。まずは「経済学特殊講義2(人権の思想史)」から。こんな結果になった。
履修者82 / 受験者79 / 秀5 / 優20 / 良31 / 可22 / 不可1(受験者の合格率98.7%)
この科目を担当して3年目にしてようやくネットからのコピペが(おそらく)なくなった。1名だけ、どうしても単位を認定できないひどい(=論題とまったく無関係な内容の)答案だったが、残りのすべての答案から書き手(学生)が流している汗を多少なりとも感じ取ることができた。答案のできに優劣はあるものの、論題に対して不正なく自分の言葉で答えようとしてくれた。喜ばしいことである。ハンナ・アレントの章で「考える」ことの重要性があれだけ力説されているわけだから、「考える」を「検索する」で代替することだけはご勘弁願いたい。
最近の学生の言葉づかいでは、こういう合格率の高い科目を「カモ」と言うのだろうか? 教員としてはせめて「仏」と言ってもらいたい。意図的に合格基準を低めに設定しているのだけで、カモられないようにしようと思えば、それはきわめて簡単(合格基準を厳しくするだけ)なのだから。
なお、同じ科目の昨年度の結果。
履修者85 / 受験者68 / 秀9 / 優16 / 良22 / 可17 / 不可4 (受験者の合格率94.2%)
一昨年度の結果。
履修者100 / 受験者82 / 秀8 / 優25 / 良29 / 可14 / 不可6 (受験者の合格率92.7%)