Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

釧路公立大学での集中講義

9月14日から18日まで、4日5日の日程で、釧路に出張した。釧路公立大学での集中講義「経済学特殊講義B」のためである。日本イギリス哲学会やマルサス学会で親しくおつきあいさせてもらっているFJTさんにご推薦いただいた。

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14日と18日は移動日で*1、15日から17日までの3日間が講義日。「1日90分講義5コマ×3日間=15コマ」というかなりハードな時間割が組まれており、講義内容のほうもバークの政治・経済思想を初期の美学論文『崇高と美』に焦点を当てて読み解こうとする専門性のかなり高いものであったが、優秀で熱心な受講生に恵まれたおかげで、とても充実した時間を過ごさせてもらった。*2

15・16日の授業の最後にミニッツペーパーを書いて提出してもらったのだが、僕がぼんやりとしか表現できなかったことまでも、僕以上に明晰な言葉でうまくまとめてくれているものがいくつもあり、ホテルでミニッツペーパーを読むのが楽しみであった。ものすごく自分自身の勉強になった。

釧路公立大学が用意してくれた「ロイヤルイン釧路」に宿泊したのだが、それが超大当たりだった。実はこのホテル、朝食のおいしさ・豪華さで北海道内で2位にランクインしているのだ。何も知らずに宿泊したが、評判通りの素晴らしい朝食で、朝から幸せな気持ちになれた。講義への意欲を高めてくれたことは間違いない。もっとも、ホテルの朝食にとどまらず、釧路で食べるものはすべて(魚はもちろん、ザンギも、スープカレーも、ラーメンも)おいしかったわけだが。

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時間割がハードだったため、基本的にホテルと大学の往復だけで終わってしまったが、釧路に到着した14日に大学に出向いて機材の動作確認を行った後、FJTさんが車を出してくれたおかげで、日が暮れるまでのごく短い時間であったが、釧路湿原を見ることができた。もちろん初めてである。遠近感を失いそうな、期待以上の壮観であった。

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すべてにおいて充実度満点だと言い得る、このたびの釧路出張であった。

*1:京都から釧路はとにかく遠い。例えば14日は5時過ぎに起床して、6時過ぎに自宅を出発したが、それでも釧路空港に到着したのはようやく14時前である。

*2:履修登録者81名に対して、60名超が常時出席してくれた。