Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

シラバス執筆

ほぼ終日、来年度担当授業のシラバス執筆に費やす。15コマ分。年々記入項目が増えており、病的な何かすら感じてしまう。詳細なシラバスが教育効果を高めているという実感をほとんど得られないまま、項目だけが自己増殖しているような感じで、書いていて虚しさがつのる。こうやって教育・研究時間がどんどん奪われていくわけだ。もちろん、シラバスを熟読した学生とそうでない学生との間に教育効果の有意な差が生じることは否定しないが、それはシラバスの詳細化のおかげというよりも、もともと学習意欲の高い学生ほどシラバスを――シラバス以外の様々な教材も――熟読しているにすぎず、原因と結果が逆なのではないか、という疑念がなかなか払拭できない。

2年ほど前、「シラバスを書くのが虚しい」といった感じの愚痴を16期生のISZKさんにこぼしたところ、彼女は「私はちゃんとシラバス読んでますよ」と返答してくれたのだが、そんな彼女はその年度の経済学会懸賞論文の最優秀賞を受賞したほどの才媛である。もともと高い学習意欲がシラバスのおかげでさらに高まった、と考えれば矛盾はないのかもしれないが。

昼休みに顧問を務めている劇団の次期部長と面会。18期生Fさんの卒論(懸賞論文用)を添削。これが今日唯一の建設的な仕事だったかも。

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