Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

科研費の執行を終える

12月末の研究会にSSKさんを科研費で招聘したことに関する書類の処理をようやく完了させる。ご本人の署名がどうしても必要な書類が複数あり、SSKさんに後日郵送していただくなど、お手間を取らせた。これで2018年度から6年間にわたり助成を受けた科研費*1の全額を執行したことになる。

もともと渡豪のために獲得した科研費だったが、コロナ禍と肺疾患のために本来の目的でほとんど使えなかったことが悔やまれる。「ケインズのバーク受容」という主たる研究課題に関しては、『経済学方法論の多元性―歴史的視点から』(2018)所収の拙稿「政府の「なすべきこと」と「なすべからざること」――ケインズはムーアとバークから何を学んだのか――」からあまり進展が見られなかったが、研究の過程で遭遇したサブテーマに関しては、かなり多くの研究成果を産み出せた。

科研費の助成を受けた6年間(2018-23年度)の研究成果は、

  • 書籍(共編著、日本語)1
  • 論文7(英語3、日本語4)
  • 研究ノート3(英語1、日本語2)
  • ワーキングペーパー1(英語)
  • 翻訳(日本語)4
  • 書評(日本語)4
  • 追悼論文(英語)1
  • 追悼文(英語)1
  • 学会・国際会議口頭発表20(英語5、日本語15)

まぁまぁがんばったほうではないかな。

これだけの研究成果を残しても、2年連続(2022、2023年度)で科研費申請(カテゴリーは挑戦的研究)は不採択という結果であった。現実はかくも厳しい。3度目の正直となるかどうかは、来月末に判明する見込み。今度は基盤研究Cのカテゴリーで申請している。*2

科研費執行手続以外に今日やったことは、22期生の東京遠征(ヴェリタス杯)交通費補助申請、研究会(1月27日)報告原稿の執筆、マルサス学会事務局、等々。

『これからはじめるドイツ語入門』を65ページまで(全223ページ)。

【7614】

*1:https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-18K01536/

*2:実は科研費は、非常に幸運なことに、2002年度から22年連続して助成を受けている。このたび申請した基盤Cが不採択という結果であるなら、この幸運な記録も22年連続でついに途切れることになる。