Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

レーニン『帝国主義論』読了

大学院2コマ。レーニン『帝国主義論 (光文社古典新訳文庫)』読了。32年ぶりの再読はたいへん有益だったが、新しい論点を発見して論文へと仕上げることの難しさを実感させられた経済学古典であった。通勤電車内では昨日と同じく『普及版 NHK CDブック まるごと覚えよう NHKスタンダード40 ロシア語』の音声教材を聴く。

【9440】

凹む

2限、経済学説史。

3限、21期(3回生)ゼミ。一次募集申込(11月10-11日)前としては最後のゼミ見学日。先々週10名、先週11名、今日は8名、合計29名の2回生が来てくれた(ダブルカウントを除くと24名)。こんなにたくさん来てくれて、そのこと自体はうれしいんだけど、経済学説史の受講生や去年担当したワークショップのクラスの学生が1人も見学に来てくれず、その点に関してはさすがに凹んだことを告白せざるえない。*1

4限、20期(4回生)ゼミ。(6月の深草大との合同ゼミでも発表させてもらった)奨学金に関する卒論の中間報告。報告者たちのリベラルな改革案に対して「努力していない人を甘やかし過ぎ」との反論もフロアから出るなど、久々に議論が盛り上がった。

天六のマッサージを経由して帰宅。通勤電車内ではロシア語会話の音声教材を聴く。今日はこれを。

【9026】

*1:ここ数年はワークショップのクラスの学生からゼミ生が必ず輩出されてきた。13期AB&MN、15期YN&YKT、17期ASNM&SKUC、18期KBS&TBT、19期KMT、20期SMZ&SZK、21期KWBT。※14・16期生は国内研修・在外研究のためワークショップを担当せず。

着実に前進

教授会と大学院委員会。それ以外の時間は学会から書評の執筆を依頼されている英書を研究室で読み進める。通勤電車内ではロシア語会話の音声教材を聴く。

この音声教材とのつきあいも1年半を過ぎて、けっこう聴き取れるようになってきているし、記憶している例文もかなり増えてきた。聴き始めた頃の日記*1を読むと、「牛の歩みであっても、それでも着実に前進しているな。少なくとも後退はしていないな」ということが確認できて、励みになる。英語、中国語、ドイツ語もがんばろう。

【8437】

永井先生との約束

十三駅経由(構内のQBハウスで髪を切る)で出勤。リカードウな後輩研究者WKMTくんの関西出張に合わせて昨晩は天満で一席囲んだが、二日酔いが残ってしまい、ややつらい一日だった。日が沈んでから急に寒くなった。『ロシヤ語四週間』(2巡目)を313ページまで(全366ページ)。

昨日の日記に永井先生ご逝去のことを書いたが、実は2017年10月、病床の永井先生から翻訳のサポート(改訳原稿の校閲)の依頼があった。もちろん二つ返事で引き受け、旧版の正誤対照表を準備しておいたのだが、結果的にこの時が永井先生との最後のコミュニケーションとなった。僕がサポートするという話が出版社に伝わる前に先生の容態は悪化してしまったようで、そのまま時間だけが経過してしまった。先生が亡くなられてその翻訳のことが気になり、友人・知人を頼って出版社とつないでもらい、事の顛末を伝えた。出版社は迅速かつ誠実に対応してくれて、たいへんうれしいことに、次回の増刷から正誤対照表にもとづいて字句を修正してくれるようである。これで永井先生との約束を5年ごしで果たすことが(おそらく)できた。ほっとしている。

【9348】

永井義雄先生ご逝去

永井義雄先生(名古屋大学名誉教授)が10月7日にご逝去されたとの悲しい報せが届く(享年80歳)。永井先生は僕と40歳近い年齢差があったものの、専門が近いこともあり、生前たいへん親しくしていただき、『マルサス理論の歴史的形成』(2003年)で共編者も務めた。永井先生が訳された中公文庫版のマルサス『人口論』は、僕がマルサス研究を志す最初の入り口となったもので、学生時代に貪るように読んだし、マルサス研究を開始して30年近くたった今も愛読し続けている。永井先生の存在なくして今の自分はない。心からご冥福をお祈りしたい。

【8463】

「継続は力なり」を信じて

日中、妻子が外出(娘・息子の友だち一家と宝が池公園へ)していたので、その時間を利用して、ロシア語の勉強に励む。『ロシヤ語四週間』(2巡目)を311ページまで(全366ページ)。練習問題(露文和訳・和文露訳)があったので、4時間ほども要したわりに、たった5ページしか進まなかった。なかなか上達しないので、焦りがないと言えば嘘になるが、今はまだ「継続は力なり」を信じて。夜は家族の写真・動画の整理など。

【5342】

桜湯へ

午前、経済学史学会常任幹事会(オンライン)。午後、基本的に自宅でのんびり。途中1時間ほど近所を散歩。古書店に立ち寄る。夕刻、息子からのリクエストに応えて、半年ぶりに*1桜湯へ。いつ来ても、ここは落ち着くね。

学会の対面開催が徐々に復活してきて、それに伴って学会出席のための出張も少しずつ増えてきている。次回は11月18-20日に東京出張(日本ヴィクトリア朝文化研究学会@早稲田大)が予定されているが、この機会を利用して2年8か月ぶりにnakcazawaゼミの東京同窓会を開催することになっている。7期生ゼミ長のDGCくんが初参加の予定で、卒業式(2010年3月20日)以来、12年半以上ぶりの再会となるので、たいへん楽しみである。

実はDGCくんは二次募集での合格者である。うちのゼミのゼミ長はなぜか二次募集合格者が多いような気がしている。今数えてみたら、1~21期のうち、3期(FKDさん)・5期(NKIくん)・7期(DGCくん)・8期(MRTくん)・11期(KMRくん)・16期(MSDくん)・19期(KNSTくん)・20期(MNTMTくん)が二次募集での合格者であった。こういう事実を突きつけられると、やはり(定員以上の応募者があった場合でも)一次募集だけでゼミ選考を終えてしまうのは得策ではないように思える。二次募集はダイヤの原石の宝庫である。おそらく今年も二次募集まで進むのではないか。外目だけ人気ゼミでも意味がないしね。

【3472】

通勤時間の有効活用

大学院2コマ。『ロシヤ語四週間』(2巡目)を306ページまで(全366ページ)。

老眼の進行のために、通勤電車内での読書がけっこうつらくなってきている。僕にとってきわめて貴重な読書タイムなのだが、眼精疲労には抗しきれない。英語やロシア語の音声教材を聴く時間にするしかないか。片道1時間半、往復で3時間もある通勤時間なので、何とかして有効活用したい。

【9204】

避難訓練で思わぬトラップが

今日の2限目(経済学説史)終わりに地震の避難訓練が実施される。当事者になるのは奉職25年目にして初めてである。11時35分まで通常授業で、5分間で受講生に説明を行い、11時40分に地震発生の警報が鳴り、受講生を避難場所まで誘導する、という段取り。マニュアルがけっこう細かく(≒めんどくさく)書かれていて、昨日の夕方も今日の授業前も目を通して、準備万端で授業に臨んだが、思わぬトラップが待ち構えていた。普段は研究室から教室まで自分のパソコンを持って行って講義しているのだが、今回は避難訓練があるということで、荷物になるうえに片付けに時間と手間もかかる自分のPCではなく、教室に備え付けの教師用PCで講義を行うことにした。ところが、その教師用PCの時計が何と10分も遅れており、それを見ながら時間配分して講義していた僕は、「残り5分で講義を終えなければ」と思った矢先に地震発生の警報が突然流れてくる、という状況に陥った。そのために学生への事前の説明をまったくできないままに終わった。痛恨のミス。今後に大きな課題を残す避難訓練となってしまった。

3限、21期(3回生)ゼミ。4限、20期(4回生)ゼミ。今日は11名の2回生が見学に来てくれた。前回(先週)は10名だったが、全員が女子。今日は11名中3名が男子であった。

20期生SZKさんが一昨日放送の「セブンルール」(関西テレビ)に出演。彼女の話では、反響はかなり大きかった模様。もちろん僕も視聴。

www.ktv.jp

ネタばれになるので詳しくは書けないが、今日は研究上とても大きな発見があった。十数年前に立てた仮説の証拠となりそうな史料をようやく発見できた。論文として活字化するまでには、まだ一山も二山も乗り越えなければならないが、それでもとてつもなく大きな発見なのはおそらく間違いないように思う。

ネット書店でロシア語版の『コンドラチェフ選集』を購入する。実際に使う日は果たしてやってくるのか?

天六のマッサージに立ち寄ってから帰宅する。

【9114】