「タクシードライバーは眠れない〜規制緩和・過酷な競争〜」は実に見ごたえがあった。規制緩和の結果、タクシー業界は熾烈な価格競争へと突入。大阪では「タクシー戦争」と呼ばれるまでに。運転手は正規の労働時間ではもはや十分な収入が得られなくなり、違法な長時間労働が広がり、安全性が脅かされつつある。規制緩和の理想と現実とのギャップを克明に描き出している。尼崎の列車脱線事故の際にも大活躍だった同僚Aさん*1も出演。僕の父は、大衆食堂を始める前、運送会社に長距離トラックの運転手として勤務していたから、この手の話は他人事とは思えない。
