K原さんは、年齢も専門も近いこともあって、飲食をともにする機会がいちばん多い同僚なのだが、そのK原さんから「同じ歴史系なのに、Y本さんと飲む機会って、これまでほとんどなかったですよね。彼を誘って忘年会しませんか」との提案が。
僕もY本さんも京都在住ということで、場所は京都に決定。京都在住1年9ヶ月のY本さんだが、「寺社巡りをする暇がないんですよ」「京料理を食べたことがないんですよ」ということで、昼間は寺社巡り、夜は京料理というスケジュールに決定。
限られた時間で効率よく廻ろうとすれば、おのずとコースは限られてくる。結局「仁和寺→竜安寺→金閣寺」という何の芸もない世界遺産巡回コースに。生憎の曇天だったが、竜安寺に着いたあたりから、粉雪が舞い始め、最低限の風情だけは確保。
年末ということで、仁和寺でも竜安寺でも、庭師の方々は庭の手入れに余念がない。
Y本:これだけすごい庭だと、手入れが大変でしょうね。
K原:庭の維持費って、我々が想像している以上に、かかっていると思いますよ。庭師の方々に払う賃金だけでも、相当な額にのぼるでしょう。拝観料なしでは維持できないんじゃないでしょうか。
Y本:庭師の賃金って高いんでしょうか?
K原:けっこうな額だと思いますよ。
僕:だからバカボンのパパ*1って、ああ見えて、けっこう稼いでいたんでしょうね。
K原&Y本:・・・(反応なし)。
話の腰を折ってしまって、申し訳ない・・・。
夜は四条烏丸界隈の小さな料理屋で京料理に舌鼓を打つ。うだうだ世間話のつもりが、気がつけばゼミ生指導の苦労話に。教員になってまだ2年足らずなのに大いなる指導力を発揮しているY本さんに感服。それに比べて8年目なのに僕の指導力の低さったら。どうしてあれだけ口を酸っぱくして繰り返し言ったことですら、ゼミ生に聞き流されてしまうのか・・・。どうして読書の重要性に気づいてもらえないのか・・・。ああ、威厳が欲しい。来年こそは・・・。