Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

学生街

龍谷大から京阪深草駅を望む


今週から6週連続で土曜日は学会・研究会である。今日はその第1弾。京阪経済研究会である。*1

会場は京都・深草にある龍谷大学。自宅からのルートは「阪急茨木市→阪急河原町・・・乗換・・・京阪四条→京阪深草」となる。茨木に引っ越してから、20年間慣れ親しんだ京阪電車を利用する機会がなくなってしまったので、京阪電車に乗れるだけで十分に懐かしく楽しい。

京阪深草駅から龍谷大学までは歩いて5分もかからないほどの至近距離なのだが、阪急関大前と比べて謎に思われるのが、駅前に学生街がまったく開けていないこと。規模が著しく小さい単科大学ならまだしも、龍谷大ほど大規模な大学なら、当然それなりの学生街があってもよさそうなものなのに。学生街が生まれる/生まれないを分かつ条件は何なのか、非常に興味をそそられる。

研究会本体のほうは、院生の報告が2本。河上肇とトレンズ。どちらも非常に面白かった。よく勉強しているので、情報量が多い。特にトレンズの有効需要論についての知見を得られたことは、今後の自分のスミス研究およびマルサス研究の大きなヒントとなってくれるだろう。報告者のH松さんとはいつか共同論文を書いてみたい。東京からのビッグなゲスト、『経済論戦の読み方 (講談社現代新書)』なT中さんが研究会をいっそう活気づけてくれた。毎回多彩なゲストが顔を揃えるのは、この研究会の魅力の一つであり、それはひとえに主宰者のK峯さんの人脈および人徳ゆえだろう。

懇親会は四条京阪にほど近いロシア料理「キエフ」の屋上ビアガーデンにて。歌手・加藤登紀子さんのご実家として有名なお店。ピロシキがおいしかった。眼下の等間隔に並ぶカップル(鴨川名物)を見て、ハイエク社会哲学のコア概念「自生的秩序」を連想する。ここまで来ると一種の職業病か!?

*1:第2弾、来週土曜日には、経済学史研究会@関西学院大がある。