休日。終日京都。午前、整体。午後、拙稿抜刷を持参して、東鴨川大T中研究室を久々に訪ねる。博士論文や出版物の相談など、積もる話あれこれ。気がつけば、岡崎の古本市に行くのはもはや無理な時刻に。昨年3月に卒業した元T中ゼミ生H瀬君がたまたま訪問・合流し、そのまま3人で夕食へ。
ゼミに歴史あり。初対面のH瀬君は十数代離れたT中ゼミの後輩にあたる。自分の学部生時代のT中ゼミの様子を話しているうちに、長い間忘れていたいろいろなことを思い出す。自分が学部ゼミ生に戻ったかのような、懐かしく楽しい時間を過ごすことができた。
100%確実な記憶ではないが、学部ゼミの2年間でテキストとして読んだ本は、おおよそ以下の通り(太字は僕が報告を担当したもの)。1〜2週で1冊という今となっては信じがたいハイペースで読み進めていた。「しんどい」と思ったことなど一度もない。毎週、月曜2限(ゼミの開講曜限)が楽しみでならなかった。議論が1コマで終わるわけがなく、昼休みをはさんで、3限にまで及んだ。3限に履修登録している講義などどうでも良かった。自分が日々成長していることを実感できる、まさしく「至福」の時間だった。
- ヒューム『政治経済論集』(一部)
- ルソー『言語起源論』
- 三島憲一『戦後ドイツ』
- 中村雄二郎『魔女ランダ考』
- 西部邁『経済倫理学序説』
- 川勝平太『日本文明と近代西洋』
- 内田義彦『資本論の世界』
- マルクス『経済学・哲学草稿』(一部)
- カント『道徳形而上学原論』
- 今西錦司『自然学の提唱』
- デューイ『哲学の改造』
- イリイチ『シャドーワーク』
- 廣松渉『〈近代の超克〉論』
- 脇圭平『知識人と政治』
- 河合隼雄『コンプレックス』
- シューマッハー『スモール・イズ・ビューティフル』
- ハイエク『市場・知識・自由』(一部)
- 内田義彦『社会認識の歩み』
- 丸山真男『日本の思想』
- 増田四郎『社会史への道』
- モア『ユートピア』
- アレント『全体主義の起源』(一部)
- カー『歴史とは何か』
- 市村弘正『「名づけ」の精神史』
- 杉本良夫『日本人をやめる方法』
- ヴェーバー『社会学の根本概念』
- ジンメル『社会学の根本問題』
- デュルケーム『社会学的方法の規準』
腹筋4セット、腕立てふせ1セット。