Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

二日連続の悲劇(996)

昨日の晩、そして今日の朝から昼過ぎにかけて、昨日消失してしまった原稿の復旧作業に取り組んだ。必死に思い出しながら、もう一度書いたわけである。*1

14時半くらいだっただろうか。「昨日の今頃とほぼ同じものができあがったな」と安堵したところ、悲劇が再び僕を襲った。またもや原因不明のフリーズ&クラッシュを研究室のPCが起こしてしまった。何と一方的に「現在作業中のファイルは消滅します」と告げられ、本当に消滅してしまった。昨日のように一日前の状態に戻ったのではない。「第九章」というファイルそのものが、一方的に画面上から忽然と消えてしまったのだ。僕はファイルの消去にまったく応じていないのに。一瞬、何が起こったのか分らなくて呆然としてしまい、事態を把握した後も、あまりの自分のツキのなさに苦笑いするしかなかった。人間が同じことをやったらほとんど犯罪だが、相手が機械だけに怒りをぶつけても仕方がない。

自宅のPCの中に第九章のバックアップ・ファイルがある(はずだ)が、今日の仕事が無に帰したことは確実。二日連続でこんな目にあうと、「他の章のファイルまで消えてしまうのでないか」と最悪の事態が脳裏をよぎり、すでに書き終えた章だけでもプリントアウトしておくことに決めたのだが、いざその作業を始めてみると、普段はほとんど紙詰まりを起こさない研究室のプリンタが、今日に限って2回も紙詰まりを起こしてしまう。何だか呪われているみたいだ。今日の気分はまさしくスーパーヅガンの豊臣君である。

自宅PCの中に第九章のバックアップ・ファイルがあるはずだが、最終保存日時が気にかかる。何日も前だと意味がない。昨日の夜に保存したファイルが欲しい。これだけ研究室のPCの動作が不安定だと、自宅のPCで書きたくなるが、自宅だと執筆に必要な文献がどうしても足りない。十数冊にも及ぶバークやマルサスの全集はそう簡単に自宅に持ち帰れない。

*1:昼休みに図書館のリファレンス・カウンターに行って、マルサスのウィットブレッド宛て書簡の相互利用(他大学図書館からの借り出し)を申請した。邦訳が出ているほどメジャーな書簡なのに、なぜかマルサスの著作集には収録されておらず、日本の大学図書館でその書簡を所蔵しているのが4校しかないのは大きな謎だ。