Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

ディベート入門

今年度、春学期と秋学期に1コマずつ、合計2コマ担当したが、とてもやりがいのある授業だった。新ゼミ生12名のうち7名がこの授業の履修者からもたらされた。来年度も2コマ担当することになった。シラバスはこんな感じである。

  • テーマ:ディベート入門
  • 基礎演習の内容/概要:「入門」と銘打っているとおり、未経験者を対象に、ディベートを初歩から実戦形式で学びます。ディベートとは単なる議論や討論ではありません。あるテーマ(死刑制度、商業捕鯨など)について対立する二つの立場(賛成派と反対派)を設定して、どちらの立場の意見がより適切であるかをルールに基づいて競い合う言論ゲームです。このゲームの目的は、相手を理屈で言い負かすことではなく、物事の持つ二面性を複眼的に見る目を養うことにあります。つまり、ディベートとは、自分の意見が「正しく」、相手の意見が「誤っている」という固定観念をいったん棄て去って、あくまで徹底した調査とデータをもとに自分の意見を客観化・相対化するための思考・表現の技術なのです。自己責任時代に必要とされる思考・表現の技術を養うための方法として、近年、多くの企業でも採用試験・研修等で採り入れられるようになってきています。
  • 教科書:茂木秀昭『ザ・ディベートちくま新書
  • 参考書:北岡利明『ディベート入門』日経文庫
  • 応募者への要望・注意等:出席を最重視します。途中から参加してもらってもほとんど意味がないため、遅刻者は原則として欠席者として扱います。同一曜限で開講している浜野教授クラス(春学期)・本西教授クラス(秋学期)との対戦を予定しています。チーム単位で実戦練習を行うため、チームごとに授業時間外での事前準備(予習)が必要となります。予習なしでは何も身につかない形態の授業であることを肝に銘じた上で履修してください。