Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

生協書籍店(シドニー30日目)

今日の昼食


前々から気になっていた本の書評を学会から依頼された。ネットで購入することはもちろん可能なのだが、もしかしたら大学生協に売っているかもしれないと思い、シドニー大学の生協書籍店に初めて行ってみることにした。何と朝8時半から営業しているらしい。もちろんATP Campusではなく、本部のCamperdown and Darlington Campusのほうにある。

下宿から経済学部のあるCamperdown and Darlington Campusまで歩いて行ったのは過去に一度(5月5日)だけ。まだシドニー到着直後で坂道を歩くことに慣れていなかったため、経済学部の建物にたどり着くまでに息が切れてバテバテになってしまい、その日の午後から猛烈な筋肉痛に悩まされた。それから一か月近くが経過しており、さすがにもう大丈夫。こんな上り坂も今ではすいすいと歩ける。さながらマラソン選手の高地トレーニングである。

下宿を出てから25〜30分くらいでシドニー大学の生協書籍店に到着する。期待して入店したものの、書籍店の建物自体がもともとそんなに大きくないせいもあるが、経済学のコーナーの棚は実に狭く、並べられている書籍もテキストブックばかりで専門書は皆無という残念な結果であった。*1

いくつかのテキストブックを手に取ったけれども、いずれもペーパーバックなのに一冊で50$前後の値段がついており、「オーストラリアの大学生はテキスト代が高くついて大変だな」と気の毒に思った。もっとも、図書館で借りてすませている学生が多いのかもしれないが。まだ図書館の中には一度も入っていない。そろそろ行ってみないと・・・と思いつつ、研究室と図書館が別キャンパスで離れてしまっているので、ちょっと利用しづらいのだな。

生協からATPキャンパスまでは徒歩で20〜25分くらい。直通のバス・ルートがないので、またまた歩くしかない。そんなわけで今日は下宿から研究室まで1時間弱かけて歩いたのだった。おそらく今日歩いたルートが最も直線に近い最短ルートだと思う。

研究室に到着する前にSaint Germain Patisserieでラテをtake awayしたが、さすがにこの一か月ほどの間に2日に1回くらいのハイペースで利用していることもあって、店員さんに顔も注文(ラレは砂糖なし)も覚えられてしまい、今朝はついに話しかけられて、軽く歓談をするまでにいたった。もちろんたいした話はしていないが、それでもそういう人が毎日少しずつ増えていくことこそ、旅行ではなかなか味わえない、生活することの喜びであるよなぁ。

昼食はハンバーグ。まぁまぁおいしかったけど、11.5$はちょい高かったかも。

研究のほうだが、英文資料の読解を先週の金曜日でひとまず終了し、今日から英語論文(ケインズ論)の改訂作業に着手する。7月のHETSAで報告できなくなったので、その代わりに9月にイギリスの学会(UK History of Economic Thought Conference@Mancehster: http://thets.org.uk/conference/)で報告することを目指す。6月15日がabstractの提出締切日なので、その日まで集中的に作業を進めたい。このケインズ論は過去2回の国際ジャーナルへの投稿(→リジェクト)によって、また、RodさんとMatthewからもらったコメントによって、抜本的改訂の必要性が判明した。その作業を進める上でUK HETでの発表はちょうど良いきっかけになる。もっとも、シドニーからマンチェスターはものすごく遠い。最低でも二回の乗り換えが必要で、24時間以上もかかるらしい。僕は飛行機がかなり嫌いなのだが・・・。

18時半くらいで研究に一段落をつけて、金曜日に親しくなったDavid Kimさんにお礼を兼ねた挨拶メールを書く。英語でメールを書くことはもはやほとんど苦痛でないが、それでもやはり時間はかかる。日本語のようにはすらすら書けない。結局、書き終えるまでに1時間半ほどかかってしまった。

*1:結局、求めていた本はAbeBooksで注文した。