Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

Bruceさんとランチ(ブリズベン11日目)

ブリズベンに来て初めての本格的な雨天。

研修は今日を含めて残り3日となった。最終日である26日(金)には、研修の集大成として、受講生全員が自分の専門分野の内容をCLILの方法論にもとづいてプレゼンすることになっている。その準備を今日から始める。まず、テキストをCLILの方法論にもとづいて加工しなければならない。僕自身は、Steven PressmanのFifty Major Economistsの中のAdam Smithの項目を使うことに決めた。

図表を挿入し、重要語句を強調(ハイライト)し、復習のためのクイズを作る。グループ・ディスカッションのためのテーマを考える。audio-vidualについては、すでに日本で「世界ふれあい街歩き」などを見せてきたが、「見せっぱなしになってたなぁ・・・」と今さらながら反省する。CLILの方法論にもとづけば、様々なactivityを媒介にして学生の受講態度をよりactiveなものへと変えていかねばならないわけだ。

僕自身、学生時代に大量の文献を読むことによって鍛えられたわけだが、CLILではreadingが不当に軽視されているように思われた。講師のBradにその点について尋ねてみたが、決して軽視されているわけではなく、homeworkとして重視されているということだった。

Bruce Littleboyさんと1時間半におよぶ長いランチを楽しむ。History of Economics ReviewのEditorのお仕事をはじめとして、どのお話も実に興味深い。書評しなければならないSteven Kates, Defending the History of Economic Thoughtに対する彼の個人的な評価を聞けたのはラッキーかつ有益であった。UQでの教育の苦労話は共感できる点が多かった。僕のへたくそな英語に辛抱強く付き合ってくださった。HETSAのメンバーは本当に素晴らしい方たちばかりだ。

ランチ終了後、まっすぐホテルに戻り、午前中の作業の続き(事実上のhomework)。思っていた以上に手間取る。あっという間に夜になった。