本来昨年8月末締切だったにもかかわらず、他の仕事が立て込んでまったく手が付けられず、締切を今年2月末、さらに今年8月末と2回も延期してもらった書評の仕事(経済学史学会からの依頼)にようやく着手する。HETSAやUK HETで楽しい時間を一緒に過ごさせてもらったSteven Kates先生のご著書。
Defending the History of Economic Thought
- 作者: Steven Kates
- 出版社/メーカー: Not Avail
- 発売日: 2014/05/14
- メディア: ペーパーバック
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全5章のうちの第1章を今日読んだ。1日1章のペースで読み進めれば、5日で読み終えられるはず。これまで僕はKates先生の経済学史研究(特にケインズ-マルサス論)から大きな影響を受けてきたことに加えて、Kates先生の書かれる英語が文体として好きなので、読んでいて楽しい。ただ、締切まで一か月を切っている。これ以上の延期はさすがにしてもらえない。時間との戦いである。
今日で49歳になった。来年は50か。重たい数字だ。定年へのカウントダウンが始まろうとしているのに、ゼロ歳児を抱えているなんて、まったく想像できなかった人生になっている。でも、これは嬉しい誤算だな。30代と比べると40代は「充実」の一言に尽きる。初の国際学会(シドニー)での発表、単著『イギリス保守主義の政治経済学』出版、学位(博士)取得から始まって、途中、学部副学部長、英語論文2本の海外ジャーナル掲載、長女誕生、シドニーでの在外研究、研究推進部副部長、長男誕生、編著『バーク読本』を経て*1、最後は家を建てることでフィニッシュになるのかな。欲を言えば、もう1、2本、海外ジャーナルに載せて終わりたいけどね。