昼休みから3限にかけて18期生と次回プレゼンの打ち合わせ。4限、経済学説史。いよいよバークを論じ始めるが、初回の今回は略伝を中心としたイントロ的内容。5限の大学院はO君欠席のため休講(学園祭期間中に補講を予定)。前後の時間は経済学説史のレジュメ作成(未完成の回)にあてる。
今学期の経済学説史の講義の山場は、おそらく次回と次々回だろう。初めてバークの美学思想(『崇高と美』)を論じる。このテーマを人前で話せるレベルまでに自分の理解が到達するのに20年以上の時間を要したことになる。『崇高と美』はそれくらい扱いが難しいテキストなのだ。学問道は本当に長く険しい。
『道徳感情論』をスミス思想全体の要と見たのと同じように、『崇高と美』をバーク思想全体の要と見て解説するーーしかし『フランス革命の省察』の革命批判に直結させることはしないーーことになるだろう。とはいえ、まだまだ勉強しなければならないことが多く、講義ノートはずっとwork in progress状態である。
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[第4巻 ゴシック] オトラント城 / 崇高と美の起源 (英国十八世紀文学叢書)
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