Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

母校の名前がなくなることについて

2限、大学院。昼休み&3限、研究推進部の会議。4・5限、大学院。授業は(昨日と同様に&金曜日としては初めて)大学の研究室から配信する。

研究推進部副部長職の残り任期は3か月。やるべき仕事は、おそらく、自己点検書類のチェック、学外大型資金申請書類のチェック、学内大型資金の審査、以上の3つである。これらを終えたら、4年ぶりに自由の身となる(はず)。

個人的にとても残念なニュース。大学院母校「大阪市立大学」の名前が消えてしまうことが正式に決まったようだ。

大阪府立大学と大阪市立大学を統合して2022年春の開学を目指している新大学について、運営法人と府・市が26日、名称を「大阪公立大学」とすることを決めた。英語名は「University of Osaka」とした。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60844600W0A620C2AC8Z00/

学風も伝統も異なる両校を統合する意味が僕にはまったく見出せない。この先未来永劫、自分が「大阪公立大学」のOBであると自覚することはないだろう。

英語名のほうも、記事で指摘されているように、阪大と混同する混乱を引き起こすだけのように思える。シドニー大学の正式名称はUniversity of Sydneyだが、Sydney Universityという言い方もしばしば耳にした(そこの教員である友人Matthew Smithさんも時々後者を使っていた)。外国人にOsaka University(大阪大)とUniversity of Osaka(大阪公立大)が別の大学であることを説明なしで理解してもらうのは、かなり難しいのではないか。

ブラタモリでタモリが「地名は土地の記憶。行政の都合で変えちゃいけない」と言っていたが、学校の名前にも似たようなことが言えるのではないか。少なくとも僕には、自分の故郷がダム建設によって水没させられるような、胸がキリキリ痛む感覚がある。ネーミングライツのために名前がコロコロ変わるような大学がもしあるとして、その大学に強い愛着を持ち卒業後もその大学の卒業生であることを誇りに思うような学生がはたしているのかどうか。それと似たような状況が発生しているのではないか。それとも、そもそも学校の名前なんて単なる記号にすぎないのに、中年のオッサンがノスタルジーに駆られて過剰反応しているだけなのだろうか。

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