Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

マルサス学会第30回大会(オンライン開催)

今日はマルサス学会の第30回大会である。この記念大会はもともと昨年山形大学で開催される予定だったが、コロナ禍のために1年順延され、昨年は番号を振らない臨時大会として規模を縮小してオンラインで開催された。だが、1年たってもコロナ禍は収束せず、対面開催が依然として難しい状況であるため、山形大学での大会開催は1年後の第31回大会とし、第30回記念大会は昨年に引き続きオンラインで開催されることになった。

通例では大会初日の午前中に理事会が開催されるが、それは先週すでに終えているため、午前中から大会用のプログラムが組まれ、その代わりに2日目のない1日開催となった。とはいえ、10時開始、18時40分終了という超長丁場の凝縮した1日プログラムであり、ほぼフル規格の大会と言ってよいだろう。

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10時からYNGSWさんの個人研究報告。続いて総会。13時半からマルサス『経済学原理』公刊200周年記念シンポジウム。このシンポジウムの企画運営に僕は2年前から携わってきた。『原理』は1820年の公刊なので、本来昨年開催すべきものであり、1年遅れの開催となった。順延された間に、3名の報告予定者の1人の報告が難しくなり、代わりの報告者を探す必要が生じた。僕自身も、とりわけここ数か月は校務多忙と体調不良に悩まされ、十分に準備を進められたわけではない。後悔・反省も少なくないが、4時間にわたるシンポは、質疑応答の時間が足りなくなるほどで、企画としては成功したように思う。

17時40分から学会創設(1991年)以来の会員であるNKYさんによる記念講演。学会30年の歩みを語ってくださったが、これが実に素晴らしい講演で、大いなる感銘を受けた。他の会員の方々も同じような感想を抱かれていた模様。オンライン懇親会に参加後、23時半前に帰宅。長い1日だった。

参加者は常時30名超で、NKYさんによる記念講演が終わるまで、この人数が減ることはなかった。いつになく大盛況の大会だったと言えよう。そして最後に、コロナ禍の襲来という未曽有の困難な状況の中、学会活動の充実のために2年間奮闘し続けてくださった会長FKDさん、事務局(専務理事)MTMTさんにこの場を借りて厚く御礼を申し上げる次第である。

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