Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

東北部会エクスカーション(東日本大震災関連施設視察)

経済学史学会東北部会は、昨日の例会だけでも十分に参加意義のあるものだったが、2日目の今日、さらに特別なプログラムが用意されていた。東日本大震災関連施設を視察するエクスカーションである。東北部会や東北を拠点とする研究会は同様の企画をこれまで何度か実施しており、僕自身も大震災の翌年の2012年2月6日にその企画に混ぜてもらって、石巻市の被災状況を視察したことがある。

nakcazawa.hatenablog.com

昨日の出席者14名のうち6名がエクスカーションに参加した。今回は石巻市と女川町を訪れ、震災関連施設を視察した。具体的には、石巻南浜津波復興記念公園(写真1・2枚目)、石巻市立門脇小学校遺構(3・4枚目)、石巻市立大川小学校遺構(5・6枚目)、女川交番遺構(7枚目)である。

大川小学校(当時、全校児童108人)は、大津波が襲った時間に学校にいた児童78人・教員11名のうち児童74人・教員10名が死亡・行方不明になるという、近隣の小学校と比べて突出して大きな犠牲を出した。この際の学校の対応に過失があったとして、児童遺族による裁判も起こされた。

もしあの時、自分がこの小学校の先生だったら、児童たちを適切に指揮・誘導できたのか、まったく自信がない。教師のはしくれとして、背負っている責任の(普段あまり強く意識することのない)とんでもない大きさ・重さを思い知らされ、打ち震えるばかりだった。

他方、大震災で壊滅的な被害を受けた女川町は、今や「復興まちづくりの成功例」と呼ばれる。そのシンボルである商店街は活気にあふれ、多くの観光客で賑わっていたのを、この目で実際に確かめることができた。昼食は商店街内の「まぐろ屋 明神丸」で「まぐろ三色丼(特上)」(1800円)を味わった。激うまであった。

女川町が誇る海産物を僕だけが味わうわけにはいかないので、妻子の分をお土産として買って、クール宅急便で送った。

この日のうちに帰洛することも物理的には可能であった(と言ってもほぼ終電に乗ることになり、しかも京都駅から自宅まではタクシー以外の交通手段がない)が、体力温存その他の理由のために、私費でもう1泊する。

【13239】