Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

「経済学プロジェクト演習1(ディベートを学ぶ)」第14回

朝から某重要会議。13時半に解放され、研究室に戻って授業準備。

4限、経済学プロジェクト演習1(ディベートを学ぶ)。今日は全15回のうちの14回目。最終回は自然災害などによる不慮の休講のためのバァッファーなので、半期の授業としては今日が実質的な最終回にあたる。第3試合の論題は「日本でも「メーガン法」と同様の法律を制定すべきである」。院生YMD君&FJOK君の2名がジャッジを務めてくれた。半期の授業の総決算にふさわしい手に汗握る大熱戦で、試合に引き込まれるあまり、最後は勝敗などどうでもよくなってきた。ジャッジ2名の判定(勝敗、ベストディベーター)がスプリットしたのもよかった。それくらいの熱戦だったということである。

ほぼ毎年、1回生向けの入門演習(ワークショップ1)でもディベートの練習を行っているのだが、1回生と3回生の試合のレベルは段違いである。それくらいわずか2年間ですさまじく成長するのだ。だから企業さんも真の「即戦力」が欲しいのであれば、就職活動の前倒しは慎んで、大学教育の可能性を信じて、学生たちがしっかりと育つまで辛抱強く待っていただきたいと思う。とどまることを知らない前倒しによって、大学での学びを邪魔しないでいただきたい。*1さんざん邪魔され続けたあげくの果てに、「大学の授業は役に立たない」と企業さんから言われた日には、大学教員は立つ瀬がないのである。

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【10188】

*1:とはいえ、大学側も1回生からキャリア教育を率先して導入し、学生の「学びからの逃走」を結果的に助長している側面がなきにしもあらずである。そこはさすがに認めなければならない。