Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

西洋経済史@福井県立大(第1日)

なぜか6時過ぎに目覚めてしまう。さすがにちょっと早すぎ。8時に福井駅前のプロントでモーニングを食す。長谷川貴彦『産業革命 (世界史リブレット)』(名著!)を再読。

講義は10時40分開始だが、初日なので機材の動作確認などを行う必要があり、9時半過ぎに福井県立大・永平寺キャンパスへ到着。ところが、これまで何度か訪れたことがあるにもかかわらず、キャンパスが広すぎることに加えて、360度どこも似たような建物ばかりなので、完全に自分の立ち位置を見失ってしまう。事務室(教務)や講師控室を探して、炎天下、20分ほどキャンパス内を右往左往することに。たまたま近くを通りかかった専任教員の方が「どうされました?」と声をかけてくださり、事なきを得る。

90分の講義を3コマ。「西洋経済史」の看板を掲げているが、実際には「『長い18世紀』のイギリス経済史」を講じることを、まずお断りする。そのうえで、「経済史とは何か」「イギリスとは何か」「大塚史学と世界システム論」「産業革命とフランス革命」「歴史人口学の視点」などについて概説する。講義資料として「イナズマン(動画)」「ガンダム(動画)」「藤子・F・不二雄(画像)」なども用いる。学生の受講態度がすばらしく真面目で、おおいにやりがいを感じる。ある男子学生さんがとても親切で、僕を学食まで案内してくれた。彼と歓談しながら昼食をとる。ただ、残念なのは、教室の機材が想像以上に古く、資料用DVDを再生できないという危惧していたトラブルが見事に発生。代替機材がなく、「我慢してください」と事務方に当日になって言われて、さすがに閉口。教室も、スクリーンが黒板をまるっきり覆ってしまうため、レジュメをスクリーンに映し出すと、まったく板書ができない、という困った状況。さすがに受講生に申し訳ない。3コマ目で声が少しかすれ始めたので、3コマ×5日にして正解。4コマ×4日だと喉が負担に耐えられなかった可能性がある。

一昨年から福井県立大で集中講義を担当するようになった(一昨年はコロナの影響でオンラインだったが)のは、方法論フォーラムのメンバーで東鴨川大の先輩でもあるHRSさんから依頼されたため。そのHRSさんが夕食に誘ってくださった。昨日訪れた「ヨーロッパ軒 総本店」の向かいにある「焼き鳥の名門 秋吉 1号店 福井片町店」*1へ。結論から記す。わが人生でこれまで食べた焼鳥で、今宵が最高だったかもしれぬ。全身がしびれるほどのうまさ。特にHRSさんイチオシの「純けい」はあまりにおいしすぎて悶絶。価格も激安。あらゆる点でパーフェクトな店であると言える。こりゃ、月曜から激混み(20分ほど待たされた)のはずだ。

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