Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

バス停のベンチ

京大正門前バス停


最近ずっと気になっていたこと。最寄りの「京大正門前」バス停(京都市バス)のベンチはこんな感じなのだ。ひたすら消費者金融の広告が連なっている。国際的な観光都市であることを自他ともに任じている京都市なのに、こうした露わな商業主義は意外に規制されていない。エディンバラのベンチにこんな広告はなかったぞ。

このバス停にはゴミ箱が設置されていないので(なぜか灰皿は設置されている)、恒常的に足下に空き缶が転がっている。見苦しくてたまらない。どうしてタバコだけ特別扱いなのだろう?自販機で缶ジュースを買ってバス停まで持ってくる客もいるだろうに。もう一つの最寄りの「川端一条」バス停(京都バス)にもゴミ箱がない。どうして設置しないのだろう?設置されていれば美観維持にかなり寄与するはずなのに。

4限「2回生(5期生)ゼミ」、5限「特講2」、6限「経済学説史」以外の時間は、昨日に続いて、寸暇を惜しんで学会報告原稿の手直しに従事。何とか完成。

2回生ゼミだが、報告者の練りこみ不足で、議論はかなり低調だった。まだ報告が1サイクル終わっていないから(つまり初報告)、こういう回もたまにはある。何事も経験だ。事前にもっと相談して欲しかった気はするが、事前相談一切なしで立派な報告を練り上げたゼミ生もいたので、事前の内容チェックを義務づけるのはおかしい気がする。「先生の手を借りずに自分の力だけでゼミを仕切りたい」という意欲は尊重したい。ゼミ生の報告準備に僕がどの程度コミットすべきなのか、決まった答えがないので、僕自身が迷っている。4期生O田君が見学に来てくれたが、あえて厳しめのコメントをして、後輩に喝を入れてくれた。ありがたいことだ。

とにかく、5期生諸君には「今回何が足りなかったか」を真剣に具体的に考えてもらいたい。漫然と場数をこなしているだけでは身につかないスキルがあるから。親しみやすいテーマの選択は、一歩間違うと、飲み屋でできるようなレベルの話を教室に持ち込むことにもなりかねない。議論が安易な方向に流れないための歯止めを報告者には考えてもらいたい。

偉そうなことを言っているが、僕自身、最初のゼミ報告は「入門ゼミ」(1回生)でも「専門ゼミ」でもけっこう悲惨だった。今でもはっきり覚えている。環境問題がテーマの「入門ゼミ」で、僕は軍艦島のことを図書館でいろいろ調べて発表したが、「結局それで何が言いたいの?」と方々から突っ込まれ、細かい事実を収集して「お前たちは知らないだろう」と自己満足に陥っていた自分を発見しただけに終わった。17年前のことだ。ああ、恥ずかしい。

軍艦島―眠りのなかの覚醒

軍艦島―眠りのなかの覚醒