Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

第八章がほぼ完成

夏季一斉休業が明けてから初めて大学へ。図書館が利用できるのがありがたい。文献的な証拠を確かめたくなったら、即座に確かめることができる。

終日、単著の第八章にあたる原稿の手直しを進める。この原稿は共同研究「イギリス経済学における方法論の展開」の研究成果として提出する論文を兼ねている。過去最多の6回にも及ぶ学会・研究会報告を重ねながらも、なかなか思うように改訂できなかったが、ようやく完成の域に近づいてきた。「帰納」「演繹」「アブダクション」「枚挙的帰納法」「仮説演繹法」「反証可能性」「スミスの天文学史」「リカードウの顕著な場合」等々、言及したかった事柄のほぼすべてに言及することができた。結局、「帰納」という言葉の多義性にずっと躓いていたわけだ。

いちばん最近に公にしたバージョン(今年5月)と比べても、大幅な加筆修正がほどこされているので、過去のバージョンを記憶している共同研究メンバーは、そのあまりの変貌ぶりに驚くだろう。札幌の研究会は来月9月15〜17日だが、総括(序章と終章)を担当される編者のお二人には早めに原稿を送付して、事前に目を通していただきたく思う。間違った方向での改訂になっていないことを祈るばかりだ。

17時過ぎに脳内が干上がる。夜は梅田を徘徊。面白そうな本をたくさん見つけるのだが、悲しいかな、今は読む時間がないのだよ・・・。