Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

少なくとも11分の6

地下書庫


単著の原稿の執筆を続ける。

第八章も、注の細部まで書き込みが終わり、出版社に提出できる状態の原稿になった。これで少なくとも11分の6が完了したことになる。

今日から第九章の改訂作業に本格的に着手する。オリジナルは論文集『マルサス派の経済学者たち』(2000年)に収められた「バークとマルサス--脱ラピュータ島のポリティカル・エコノミー--」だが、原型をとどめないくらい多くの加筆・修正をほどこす必要がありそうだ。

8年も前に書いた論文である。当時は気づかなかった明らかな誤訳を2箇所発見した。マルサス経済学の方法論的特質についての理解がここ数年の間に根本的に変わってしまい、その関係で冒頭の3分の1を切り取って、第八章に接ぎ木した。その代わりに、オリジナルの「結びにかえて」を完結した一つの節に膨らませることにした。この部分は完全な新稿となる。ここ数日間、他の章の作業を進めながら、構想だけは練っていた。

オリジナルのタイトルに含まれていたラピュータ島(スウィフト『ガリヴァー旅行記』)に関する叙述が第八章に移動してしまったので、第九章のタイトルはオリジナルとは別になる。8月14日の時点では「真のエコノミストと偽のエコノミスト--「政治経済学」とは何か?--」であったが、バークの側に寄りすぎているので、今のところ「慎慮の政治経済学--「エコノミストの時代」と民衆教育--」にするつもりだ。

新しい参考文献が次々と必要になり、結局、今日一日だけで図書館の地下書庫を3度も訪れた。のんびり徘徊したいのだが、今は時間が何より貴重なので、我慢、我慢。目当ての文献を見つけたら、すぐに研究室に戻って、執筆の続き。もちろん、たった一日で大改訂作業を終えられるはずもなく、残りは明日に持ち越し。

ゼミ6期生(4回生)から卒論に関する問い合わせメールが2通届く。今日は締め切りの4日前。しんどいと思うが、僕もフラフラになりながら頑張っているので、君たちも頑張っておくれ。

ダンベル2セット、腹筋2セット。BGMはこれ。

Usual tone of voice

Usual tone of voice