Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

日本イギリス哲学会関西部会@東鴨川大学

日本イギリス哲学会関西部会(@東鴨川大学)にて研究報告(報告45分+質疑30分)を行う。単著(2月公刊予定)のコア部分にあたる第9章を報告させていただく。レジュメではなく2校ゲラをそのままコピーして配布する。手のうちをすべて見せてしまうのが僕の流儀だ。当然、それだけ批判も多く受ける。しかし、研究に完成はない。錬りに練った論考のつもりでも、必ず穴は存在する。むしろ、まったく批判的コメントをもらえないほうが怖い。そもそも、「こいつはダメだ」と思われたら、批判の声すらあがらなくなる。批判されるのは期待されている証拠(のはず)。批判されているうちが華である。

報告の最中に自分で気づいたことも多かった。やはり学会報告は定期的に行わなければ。自分独りで研究に専心して研究の精度を高められるほど、僕はできる人間ではない。

懇親会は有意義だった。最近お互いに忙しくて直接ゆっくりと話す時間のなかった同門T澤さんと鍋を囲み、久しぶりに楽しい時間を過ごす。バーク研究の畏友K島さんも同席。T澤さんの東鴨川大の教え子と僕の千里山大の教え子の両方が懇親会に参加している光景はやはり感慨深い。彼とT中ゼミで初めて出会ってから、すでに16年もの歳月が流れてしまった。これからも切磋琢磨し続け、わが国のイギリス思想史研究を支えてゆきたい。