ここ2年ほど関わってきた共同研究の成果が、ようやく論文集として結実し公刊された。僕は第3章「組織と仕事 誰のために働くのか」という論文を書いている。先ごろ公刊した単著『イギリス保守主義の政治経済学』では、現代的問題関心を封印して、可能な限り歴史研究であろうとしたが、対照的に「組織と仕事」では現代経済社会に対して思索してきたことを包み隠さず開陳している。裸体を晒しているようで恥ずかしい。どのような反応があるのか(単著以上に)怖い。今年度秋学期に「経済学説史」のテキストとして使用する予定である。
この論文集のサポートページはこちらとこちら。皆さん、買って下さい! 知的刺激に満ちた面白い本です!!
また、同僚H野さんから、ご新著(共著)『日本経済史1600‐2000―歴史に読む現代』を頂戴した。ありがとうございます。単著を公刊してから、僕の心は東アジアに回帰しつつあるので、ぜひとも時間を作ってじっくり読みたい。
日本経済史のテキストと言えば、学部時代に次の2冊を貪るように読んだものだ。あまりのタッチ(書きっぷり)の違いに驚いた。その驚きが史観の相違への興味を育んでくれた。
- 作者: 石井寛治
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 1991/03/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 中村隆英
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