隙間の時間を利用して馬寅初(特に『新人口論』)関係の先行研究を収集してきたが、T中H臣さんがおっしゃっておられた通り、本当に少ない。
僕が調べたかぎりでは、今のところ、『新人口論』関係で日本語文献が4つ(含『現代のエスプリ』)と英語文献が1つだけ。中国語論文のデータベースを検索しても*1、真正面からとりあげた論文は一桁にとどまる。本国ですら先行研究はこの程度である。リカードウやマルサスの経済理論をある程度頭に入れておかないと読めないので、誰もが簡単に手出しできるテーマではないにしても、こんなに著名な有名な経済学者がこれほどまで研究されていないのは驚きだ。英語とフランス語、英語とドイツ語ができる経済学史研究者はたくさんいた(いる)のに、英語と中国語ができる経済学史研究者はいなかったのだろうか?
僕の中国語力はまったく回復していない(回復しても大したレベルでない)ので、馬寅初研究と言っても到達できるレベルは知れているが、それでもそこに足を踏み入れようとしているのは、アジア(中国)研究に復帰したいという長年の願望のみならず、「他にやる人がいないなら僕がやるしかない」という一種の義務感にも依っている。代わりにやってくれる人を待望する。
したがって、バーク研究・マルサス研究を切り上げてしまうつもりはまったくない。バーク研究にかぎっても、"Observations on the Late State of the Nation"や"History of England"など、本格的考察を必要としている青年期の著作がまだ多く残されている。
腹筋3セット。BGMはこれ。やっぱりリック・ウェイクマンは絵になるね。
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