Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

馬寅初『新人口論』を原書(中国語)で読む

午前中は授業準備。昼休み、研究推進委員会。3限、英語論文改訂の件でRodさんに相談メールを書く。4限、経済学説史。『保守的自由主義の可能性』序章終了。5限、大学院。

金5の大学院の授業では、先週から馬寅初『新人口論』を原書(中国語)で読んでいる。一応翻訳が存在するのだが(『現代のエスプリ』190号)、誤訳や欠落が目立ち、あまり信用できない。将来的には『新人口論』についての英語論文を書くつもりなので、日本語からの重訳など論外で、将来のためにも原文を逐語訳している。この作業が案外楽しい。留学生Jさんにとっては修論のメインとなる文献なのだが、一緒に読んでいる僕にとっても、中国語の勉強になり、かつ、マルサス思想の中国における普及についても学べる。中国人留学生を院生として受け入れたことのメリットがこの授業で炸裂している。