Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

3回生が1回生を相手に模擬ゼミを行う

今日も昨日と同様に労働密度の高い一日。とにかく疲れた。

午前中は来週月曜日の大学院の授業(修士論文指導)の予習に充てる。(昨日の博士課程の授業でも少しばかり使用した)伊丹敬之『創造的論文の書き方』をテキストとして用いる(4回にわたって輪読する)のだが、多忙な毎日が続いているせいで、読み込みが不十分である。このままでは授業に不安がある。少なくとも63ページまで精読したかったのだが、30ページを過ぎたあたりで時間切れ。でも仕方がない。

3限、8期(3回生)ゼミ。報告者は練り込みが不足していた。フロアに投げかける質問が曖昧なので、オーディンスが混乱していた。「やさしさ」に2種類あるわけだから、当然「楽しさ」のほうも2種類あるはず。

ほんとはこわい「やさしさ社会」 (ちくまプリマー新書)

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4限、7期(4回生)ゼミ。17名中9名の出席(+1名遅刻)。うちのゼミは他のゼミと比べれば出席率の高いほうだと思うし、それは誇るべきことなのだが、それでもこれだけ多くのメンバーが欠けていると、宙ぶらりんな感じは否めない。かと言って、一日も早い内定ゲットが目的化されるのも困る。焦らず、じっくりと、腰をすえて、自分の将来を考えて欲しい。この件については自分と他人を比較しても何の意味もない。

5限の「経済学ワークショップ1」では、新しい試みとして、1回生20名(21名クラスだが1名欠席)をオーディエンスとして、8期生3名に模擬ゼミを行ってもらった。1回生には次回から4回にわたってプレゼンテーションの練習を行ってもらうわけだが、パワーポイントを用いてテキストの内容の解説する以外に、様々なプレゼンの方法があることを、実例を通じてわかってもらいたかった。そこで、僕から8期生に模擬プレゼンをお願いしたところ、快諾してくれた。普段のゼミと勝手が違い、1回生の反応はすこぶる鈍く(当然ではあるが)、8期生はずいぶんとまどっていた。しかし、普段一緒にゼミを行っているメンバーの鋭い反応のありがたみを再認識できたはずだ。そんな「あたりまえ」に感謝しなきゃ。

さすがに休憩なしの4コマ連続はきつい。6限は経済思想史研究(大学院修士講義)。松原隆一郎『失われた景観』の3回目。今日で読了するので、景観論とコミュニタリアニズムとの思想的関係について解説していたら、どんどん話が長引いて、50分ほども延長してしまっていた。受講者のお二人、ごめんなさい。

研究室を出る頃には頭は完全に干上がっていた。

腹筋3セット。BGMはこれ。

Radiation

Radiation

Eddie Jobson再始動。彼の新ユニットUKZが発表したEP。どこを取ってもEddie Jobsonの音だ。いきなり1曲目のイントロからして「アラスカ」っぽい。クリムゾンの「太陽と戦慄パート2」のギター・リフや、UKのファーストのホールズワースのギター・ソロや、UKのセカンドのボジオの手数ドラムを彷彿させるフレーズが随所に散りばめられていて、彼が関係した様々な楽曲をリミックスしたかのような感覚の作品。ヴォーカル・ラインの弱さまで、往年のJobson(グリーン・アルバム)そのままである(泣)。今昔の違いをあえて指摘すれば、インダストリアル・ロックのムードが強くなっていることだろうか。好き/嫌いとは無関係に身体が自然に反応してしまうのは、Jobsonの存在を抜きにしては自分の音楽遍歴を語ることができないほど、僕にとって偉大な存在だからだ。

これこそ私的に史上最強のロック・アルバム。Eddieのリマスターによる30th Anniversary Editionがついにリリースされた。SHM-CD。確かに音いいわ。様式美、テクニカル、メロディアス、ポップ・・・何もかもが揃っている。もし僕がぽっくり急死したら、必ずこのアルバムを棺に入れてくれ。あの世でも聴くよ。

テ゛ンシ゛ャー・マネー

テ゛ンシ゛ャー・マネー