Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

酷暑の名古屋

名古屋に日帰り出張。南山大学社会倫理研究所主催の研究会に参加する。僕も執筆メンバーの一人として関わっている『ビジネス倫理の論じ方』を主題とする研究会で、編者のS藤さん、共同執筆メンバーでもある後輩T堂君が報告者を務めた。

http://www.nanzan-u.ac.jp/ISE/news/100621.html

名古屋は酷暑だった。京都より間違いなく暑い。日差しが強い。風が吹かない。日陰が少ない。南山大に着いた頃にはすでに相当ばてていた。

2つとも多くの問題を提起した報告だったので、討論時間が短かったことが残念だ。まだ2〜3時間くらいは議論を続けられそうな勢いだった。本編でしゃべれなかったぶん、懇親会でたっぷりしゃべらせてもらったけれども。

本というものは公刊してから全体像がより鮮明に見えてくるものだと思う。まして、この論文集の場合、昨年秋学期に「経済学説史」のテキストとして使用して、受講生がたくさんの感想を寄せてくれたので、「ここの議論をもっと詳細に展開すべきだったかも・・・」という反省がいくつも浮かんでくる。個人的には、ミル『自由論』の危害原則について、少しでも言及すべきだったように思う。執筆していた当時はミルについて不勉強で、そんなことを考えもしなかったが。脱稿してから2年弱の間に、ミルについての勉強をそれだけ進めることができた、ということでもある。

【10320】