午前中は昨日の続きで、英文ペーパー(マルサス論)の改訂作業。ようやく完成! 午後は教授会と大学院委員会。
このたび完成した英文ペーパーは2年前の今頃、コルシカ(ESHET-JSHET)での発表のために書き始めたもの。昨年7月、パース(HETSA)でも発表した。昨年6月22日の日記には、「HETSA終了後、ペーパーに加筆修正をほどこして、海外ジャーナルに投稿したい」と書いていたが、その後の改訂作業は期待したほどうまく進まず、原稿は塩漬け状態になっていた。「このままではいかん!」と思い、ブラッシュアップのためにもう2回、南山大学社会倫理研究所(3月)と国際功利主義学会(8月)で発表することにしたわけだが、ここ数日で膠着状態から一気に脱出できた。南山大学での発表準備を兼ねて進めていた改訂作業がすこぶる快調だった。そんなわけで、帰宅後、入念に文章のチェックを行った上で、早々と目当ての国際ジャーナルに投稿してしまった。もし査読をパスできなくても、3月と8月の発表でのコメントを踏まえて改訂作業に励んで別のジャーナルに投稿すればよいだけの話だ。首尾よく査読をパスしても、8月までにこの原稿が活字になることはまずありえないので、3月と8月の発表は原稿の微修正に役立ってくれるはず。
投稿に際して、論文のタイトルを大きく変えた。これまでのタイトルは漠然としていて、論文のエッセンスをうまく表現できていなかったが、それは書き手自身が論文のエッセンスを十分に把握できていなかったことによる。ここ数日の改訂作業を通じて、自分の論文のエッセンスがようやく見えてきた。情けない話だけれども。枝葉末節にこだわりすぎて混乱していた。
事態がうまく運べば、3本目の英文ペーパー公刊ということになる。過去の日記を調べてみたら、2本目の英語論文の投稿(History of Economics Review)は2011年8月1日(査読結果は同年10月14日)だった。あれからはやいもので2年半以上の時間が経過している。
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