Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

「啓蒙と経済学」研究会@キャンパスプラザ京都

T中先生主催の研究会。2010年度の第1回。院生HYS君と僕が報告者を務めた。

僕は本来であれば今頃すでに公刊されているはずの論文「「保守」主義者としてのマルサス」(諸般の事情でそれを掲載する『マルサス学会年報』第19号の発行が遅れている)を報告した。校正を終え公刊を待つだけなので、もはや修正の余地は残されていない。それにもかかわらず、ミスや舌足らずの表現がいくつか見つかってしまった。さすがにがっかり。

以下、自分自身のためのメモ。

僕の定義する「保守主義」が、保守すべき内容について語ることを拒み、保守する方法・態度を強調しすぎたために、理想(理論)と現実(政策)の葛藤において、理想を諦めて現実だけを追い求める(≒現実追随)ような方法・態度であるとの印象を読み手に与えてしまったみたいだ。そうではない。現実から遊離した過度な理想主義(設計主義)を批判しつつ、現存秩序の枠内で着実に漸進的に改革を進めようとする方法・態度のことを指しているのである。

自分の言いたいことを読み手に正確に伝えられるような文章を書くことは、何年修行を積んでも、本当に骨が折れる。まだまだ修行が足りない。

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